同じビデオを複数人がリモートで一緒に見る、いわゆるバーチャルビデオパーティーは、新型コロナウイルスのパンデミックの間に友だちや家族とつながってるための方法として人気がある。例えばNetflix Partyは、新型コロナウイルスの感染拡大で消費者が屋内避難を強いられるようになってから利用が急増した。HBOはブラウザーの拡張機能(エクステンション)のScenerをパートナーとして最大20名までの「バーチャルシアター」を提供(未訳記事)している。Instagram(未訳記事)やHousepartyなどのソーシャルアプリにも共同視聴機能がある。
米国時間5月28日にはHuluが、Huluの標準の機能としてのバーチャルビデオ体験、その名もWatch Partyを発表した。そして同日に、メディアソフトウェアのメーカーPlexが、Watch Together(一緒に見ましょう)機能をローンチした。一緒に見られるのは、同社にあるオンデマンドコンテンツのコレクションか、ユーザーのパーソナルなメディアだ。
その機能はまだベータで実験中とのことだが、PlexのユーザーはPlex上に友達を招待してテレビ番組やムービーを一緒に見れる。ユーザーがPlex上にいなければ、リンクから加わるよう招待できる。
同社によると、この共同視聴体験は同社の無料のオンデマンドムービーとテレビ番組のほかに、ユーザーの個人的ライブラリのコンテンツでも制限なくできる。ただしHuluのWatch Party機能とは異なり、チャット機能はない。Plexはただ、参加者全員に同期した状態でコンテンツを再生するだけだ。
Watch Together機能には、参加者の人数に制限がない。ただしFAQによると、ユーザーがその上でPlex Media Serverソフトを動かすサーバー用ハードウェアの性能、およびネットワークの接続の質やディスクのスピード、コンテンツの内容などで人数が決まる。「あまりたくさん参加すると再生に問題が生じる」とPlexは警告している。
いったんWatch Togetherが始まれば、ユーザーは複数のデバイスから参加したり、一度抜けたあとの再参加したりもできる。ただし、あとから新しい人を加えることはできない。HuluのWatch Party機能とは異なり、誰かがストリームをポーズしたら、全員の再生がポーズする。
ローンチの時点のPlexのWatch Together機能はiOS系とAndroid系のプラットホーム上で使える。具体的には、tvOSとiOS、iPadOS、およびAndroidとAndroid TVの各OSが動作する機器で使える。Rokuのサポートはもうすぐで、そのほかのプラットホームもそれに続く。
Watch Together機能は、ベータ中にはPlex Passを定期購入していない人を含む全員が無料で利用できる。それによってバグや機能リクエストのフィードバックが多くなることが同社の狙いだ。ただし、将来的には有料の機能になる。Plexによると、Watch Together機能は本日からベータで利用できる。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)