子どものいる家庭では、通園・通学や外遊び中の防犯対策は気になるもの。特に小学校に上がれば行動範囲はどんどん広がり、親としては頼もしい反面、心配は尽きません。キッズスマホなどを持たせる手もあるけど、未就学児や低学年ではうまく使いこなせないこともあるし、なんだかコストパフォーマスが悪いかも…。
そんな中で新たな選択肢として登場するのが、独自の位置情報確認機能による見守りサービス「otta.g」。子どもにスマホを持たせなくてもボイスメッセージの送受信ができ、子どもの現在地も確認できる新システム。専用端末とともにこの秋デビュー予定です。
この「otta.g」なるサービス、ごく大雑把に言えば、Beacon技術を活用した専用端末(1万780円、契約手数料別途)とルータを介し、保護者のスマホに位置情報を記録・通知するサービスのこと。
専用端末のサイズは直径64mm×厚み34mmで、イメージとしてはおもちゃのヨーヨーのようなサイズ感でしょうか。本体前面には大きなマイクが付いており、ボタンを押して話すだけで、あらかじめ登録しておいた保護者のスマホに音声メッセージが送れる仕組みです。送信先選択や文字入力などの操作なく使えるのが最大のポイント、これなら小さな子どもでもかんたんに使いこなせそうです。
保護者側でのメッセージの送受信は専用アプリで行うため、その場で着信に対応しなくてもメッセージの受け取りが可能。SNSと同じように非同期でのコミュニケーションがとれるから、仕事中など電話に出られない時に連絡を取り合えるのも便利です。
またGPSが位置情報を取得、子どもの現在いる場所をリアルタイムで確認できるようになっています。特に東京都世田谷区や福岡県福岡市内など「otta タウンセキュリティ導入地区」と呼ばれるエリアでは、学校や公園、通学路にある店舗などにアクセスポイントが設置されており、端末を持った子どもがその付近に行った時には、Beaconの検知によってより精度の高い位置情報が確認できるとのこと。
そしてさらに頼もしいのが、不測の事態に遭遇した際に活躍する “緊急モード”の存在です。子どもが危険を感じた時にはふたつのボタンを同時に長押しすると防犯ブザーが鳴って不審者などへの警告を発し、同時に周囲の音声情報と位置情報を保護者のスマホに通知。
周囲の状況と位置を詳しく知らせながら助けを呼べるから、防犯対策はもちろん、迷子になったときやケガをしたときなど、さまざまなシーンで役立ちそうです。2021年春頃には緊急時にスタッフが駆けつけるサービスも開始予定だそうで、特に都市部ではますます頼もしい! スマホや携帯とは用途の違うアイテムなので、学校などへの持ち込みについて理解が求めやすそう。正式リリースが待たれる新システムです。
>> otta.g
文/&GP
- Original:https://www.goodspress.jp/news/300459/
- Source:&GP
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