「新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックでZoomとそのエンタープライズ品質のビデオチャットほどユーザーが増えた企業はほかにないだろう」と思われた。しかしフタを開けてみると、Zoomの成長はすべての予想を上回っていた。
同社の今四半期決算報告では、売上は前年比で169%伸びたが、それは顧客の大幅な増加に支えられている。同社によると現在の顧客は26万5400社で、1社平均のユーザー数は10人以上だ。前年比で顧客数の伸びは354%となっている。Zoom上で年間10万ドル以上を支出した大口顧客も急増し、Q1の前年同期比では90%成長した。
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このプラットホームの1日のアクティブユーザー数(DAU)と月間アクティブユーザー数(MAU)は、発表されていない。4月に同社は、3億という不正確なデイリーアクティブユーザー数を発表して世間の怒りを買った。Zoomは後日それを訂正し、それはDAUではなく1日のアクティブ参加者数に過ぎないと報告した。例えば、1人のユーザーが1日に複数のミーティングに出ていれば、その数がそのまま数えられる。
いまは多くの企業がZoomのようなサービスを使って、オフィスの閉鎖に伴う在宅のリモートワークをこなそうとしているから、エンタープライズユーザーの大幅な増加も意外ではない。
ZoomのCEOであるEric Yuan(エリック・ユアン)氏は決算報告に伴う声明で「新型コロナウイルスの危機が、Zoomを使用する分散対面型対話とコラボレーションの需要を急増させた。業務と学習と個人生活にZoomを統合する人びとが増え、ユースケースが急速に成長した」とコメントしている。
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