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SpaceXがFalcon 9ロケットでStarlink衛星群をさらに60基打ち上げ、ロケット再利用の記録も更新

SpaceXは、米国東部夏時間6月3日午後9時25分(日本時間6月4日午前10時25分)に、前回からわずか4日で二度目のFalcon 9ロケットを打ち上げた。今回は同社のStarlink(スターリンク)衛星群60基を追加で宇宙空間に運ぶためだ。これで軌道上で稼働している衛星の総数は480基になる。打ち上げが行われたフロリダは、SpaceXが米国時間5月30日に初めて宇宙飛行士を打ち上げた場所。そして、同社の宇宙船であるCrew Dragon(クルードラゴン)が、NASAのCommercial Crewプログラムの有人宇宙飛行の承認プロセス(Human-Rating Process)を満たすための、最後のデモンストレーションミッションだった。

本日の打ち上げには人間の乗員は含まれず、前述のようにStarlinkブロードバンドインターネット衛星の次の大きなバッチを飛ばすだけだ。この衛星群は低宇宙軌道にあるそのほかのStarlink衛星に加わってネットワークの一部になり、最終的にはそのネットワークが高帯域で信頼性の高いインターネット接続を提供する。その主な対象は陸上ネットワークすら存在しない、そして高速接続が提供されていない低サービス地域だ。

この打ち上げには新しいシステムのテストが含まれていた。それは大量の衛星によって地球からの夜間の視界が劣化するという問題への対策で、60基のStarlink衛星の1つにバイザーシステムを搭載。バイザーは打ち上げ後に展開して通信用アンテナの表面の太陽の反射をブロックし、衛星から地球に届く日光の反射を大幅に減らせる。設計どおりに動作すれば、SpaceXはStarlink衛星の設計の標準的なパーツとして組み入れると考えられる。

また今回の打ち上げでは、Falcon 9の1段目ロケットの回収も含まれていた。このロケットは、すでに4回打ち上げられて4回とも回収されており、今回もSpaceXの洋上の回収船が無事に捕獲したので、再度利用される可能性がある。

SpaceXは今回、2つの半分に分かれているフェアリングの回収も試みる予定だ。これは、打ち上げ時にロケットの最上部に保護用のノーズコーンとして取り付けられ、Falcon 9が運ぶペイロードを保護する部材だ。SpaceXが詳細を公表したら、この記事をアップデートしたい。

米国時間6月4日は、Falcon 9ロケットの最初の飛行からちょうど10周年になる。再利用の記録達成と、今週頭の歴史的快挙である初の有人宇宙飛行ミッションがこの10年を引き立てている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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