懐中電灯ライターのHATTAです。
今回は単三電池1本で使える傑作フラッシュライト STREAMLIGHT(ストリームライト)「PROTAC 90」についてご紹介します。以前にも紹介しているライトですが、1AAつまり単三電池1本でつかえるという部分については、あっさりとしか紹介していませんでしたので、今回はこの辺にフューチャーし、「毎日使える都市型タクティカルライト」として詳しく見ていきたいと思います。
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この「PROTAC 90」、単三電池1本で使用した場合の明るさは125ルーメンです。
電池はDURACELLを使用しています。特に好みでもなんでもなく、よく行くスーパーで安売りするときに調達しています。特に良くも悪くもなく普通なのがお気に入り。これを入れて1週間、どんな感じで使えるか試してみました。
公称のランタイムはHiモードで1.75時間。そんなものかな? と思います。業務で使用するようなシーンで使っていないので、1日に使うランタイムは5~15分程度。トータルで1時間使っていないでしょう。あくまでも、日常で灯りが欲しい時に使うように心がけて使っていました。個人的にはCR123派なので、最初は単三電池の明るさに少々「暗いかな?」と不満に思うかと思っていたのですが、使い始めて2日もたたずに慣れてしまいました。適応力が高めの人間だと自他ともに認めておりますので、慣れてしまえば不足に感じることはありませんでした。
全長は10cm以下。手のひらに収まり、ジャケットでもズボンでもポケットに突っ込んでも嵩張らないサイズ感はEDCライトとして最高。いわゆるL字型のライトではありますが、レンズの出っ張りは12mm程度。邪魔などころか、握ったときに人差し指がレンズの下にかかり、円筒形の一般的なライトよりもしっかり握れます。
そして、スイッチの位置が秀逸。親指でスイッチボタンを押すのですが、ボタン自体はヘッドに対してやや斜めに配置されています。指の腹で押しやすく、放しやすい。指の関節を大きく曲げることなく自然な姿勢で操作できるのが良いですね。
スイッチはフォワードクリッキータイプ。スイッチのバネが強いのか、リバウンドしやすく半押しで点灯、消灯が非常にクイックに行えます。タクティカルライトの操作特性として、とても重要な部分です。常時点灯させるにはクリック音がするまで押し込みます。これもしっかりとした押し感があり、自分としては好きな部分。電子スイッチのような微妙なタッチよりもアナログの押し感が好きな古い人間です。
ですが、以前から言っているように、スイッチなんて押して付けばそれでOK。「静穏」や「耐久性」など電子式スイッチのうたい文句を売りにするメーカーが多いですが、言うほど便利でも丈夫なものでもありません。
続いて、クリップ。
幅広で良いですねー。いつ見てもそう思います。どうせなら「PROTAC1L-1AA」もそろそろコレに換えてくれないだろうか? このクリップが実に良いのです。モールやストラップ、ポケットの淵。どこであっても留めやすくて便利。
ただ留めるだけでなく、ハンズフリーライトになるのがL字型ライトの素晴らしいところ。バックパックのショルダーハーネスなどに取り付けることもでできるし、鞄の内ポケットに引っかけておけばバックの中で所在を探す手間も省けます。また、クリップのエンド部分にはストラップなどを通せる穴があり、脱落防止にもなります。
クリップはボディに対して、クリップ自体のテンションだけでなく、鉤状のフックにクリップを引っかけるロックによって強固に固定されています。もちろん、外せます。しかし、外す場合はマイナスドライバーなどでコジってやった方が良いですね。爪でやると傷むので、あまりお勧めできません。ただクリップのテンションだけで装着されているライトよりもかなり安心して使えます。
ライトによっては、クリップがあってもなくてもどーでも良いモデルもありますが、このライトにとっては、このクリップが運用上大変役立つアクセサリーの1つだと考えます。
配光はスポット。コリメータレンズを使用した集光された光になりるので125ルーメンであっても比較的近距離であれば、300ルーメンとの差異はさほど感じないかもしれません。
レンズ中央はフロスト加工されており、くっきりとしたスポット光ではなく、ふんわりとした中心光が特徴です。2階から地面を照らすとこんな感じ(上画像右)。照らしているところは充分に明るいことが分かるかと思います。全体的に周囲を明るくすることはできませんが、照らすべき場所をしっかりと照らせます。
連続点灯しても熱を持たず、安定した光を照射できます。Hiモードでの連続点灯の場合、しばらくすると明るさが少し落ちますが、そこからずっと安定している感じです。少なくとも、普通に使っている分にはほとんど明るさの減衰を感じることはないと思います。
至近距離ではスポット光が強すぎるので使いにくい。手元を照らす際は、少し離して使うことをお勧めします。テストしていた時は雨の日が多く、なかなか力強い光軸が見えました。狭い場所であれば、周囲への反射光(バウンス)を望めます。
普段はリチウム派という方もたまにはアルカリ乾電池も使って欲しい。平時であれば充電池の使用が最もランコストを抑えらることでしょう。そして、ライト本来の明るさも電圧の高いリチウムイオン充電池の方が実感できます。しかし、私たちの周りの状況は常に変化します。
昨年の今頃、今の世界を想像できた人がいたでしょうか?
地震でも北の飛翔体でもなく、私たち目下の脅威は「ウィルス」です。
私たちも柔軟に状況に対応しなければなりません。電池にしてもそうだと思います。フレキシブルに電池を使い分け、これからの状況に対応する心構えを身に着けるべきです。「PROTAC 90」はさまざまな電池に対応します。非公認ですが、単四電池でも使用が確認されています。コンパクトで携行しやすく、充分に明るく、さまざまな電池が使えるこのようなライトは今後必要なツールなのかもしれません。(アカリセンター価格:7633円)
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文・写真/HATTA
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/297318/
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