白いものはカビで、原因は菌。放っておくと植物が弱ってしまう。対策としては殺菌剤が主流だが、新たな対処法を米国とノルウェーの合同研究チームが考案した。紫外線の照射だ。
菌のDNAを破壊
そうした問題を解決すべく考案されたのが紫外線を活用したソリューション。研究チームによると、他の生物と同じく菌も紫外線のDNA破壊に弱い。そこで紫外線を放出しながら畑を自動で動き回るロボット「Thorvald」を開発した。
日没後の作業で効果
実際に米ニューヨーク州のブドウ畑でThorvaldを試験使用したところ、うどんこ病を除去する効果が確かめられた。また、別の菌による病気「べと病」にも効果が認められたという。
Thorvaldはコーネル大学、フロリダ大学、ノルウェー生物経済研究所などの研究者らが共同で開発し、ノルウェー企業SAGA Roboticsがデザインと製造を手掛けた。今年後半の商業展開を目指している。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/127142
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi