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2020年の世界スマホ出荷台数は12億台、前年比11.9%の減少〜IDCが予測

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調査会社IDCは、2020年の世界スマートフォン出荷台数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、前年比で11.9%減少し約12億台になるとの予測を発表しました。市場の回復は2021年になると見込まれています。

2020年前半の出荷台数は前年同期比18.2%減

IDCは、2020年第1四半期におけるスマートフォンの世界出荷台数前年同期比11.7%のマイナスと予測していましたが、2020年前半(1月〜6月)は前年同期比18.2%の減少となり、出荷台数が回復するのは2021年の第1四半期(1月〜3月)になる、と予測しています。
 
同社は、2020年の出荷台数予測を、2月の発表から大きく引き下げています。
 

 
COVID-19による広い地域でのロックダウン(都市封鎖)や失業率の上昇により、消費意欲が減退しており、人々は生活に不可欠なものへの支出を優先するようになっている一方で、2021年には5Gが牽引役となってスマートフォンの需要は回復に向かう、とIDCは分析しています。

コロナから回復途上の中国、強く影響を受ける欧州

地域別に分析すると、中国では工場が再稼働し、都市封鎖やサプライチェーンの混乱による影響から回復しつつあるものの、まだCOVID-19の影響が残っており、2020年のスマートフォン出荷台数は前年比1桁の減少で済むと見込まれます。
 
ヨーロッパは、特にイタリアやスペインといった国々でCOVID-19の影響を強く受けており、2020年の出荷台数は2桁の大幅な減少が予測されています。

5G対応スマホは以前の予測よりも安くなる?

IDCは、消費者の需要がPCやモニターやビデオゲーム機などに向かい、5G対応スマートフォンの市場が侵食されるだろう、と予測しています。
 
その結果、5G対応スマートフォンは以前予測されていたよりも低価格で販売されることとなり、この変化の波にうまく乗ったメーカーがシェアを伸ばすだろう、との見通しを明かしてしています。
 
 
Source:IDC
(hato)

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