台湾に本社を置くサイバーリンクは、同社が手掛けるAI顔認識ソフトウェア開発キット(SDK)の「FaceMe®」における新機能を発表。
マスク着用有無の検出に加え、マスク着用時でも顔認識ができる機能として、6月中のリリースを予定する。
「FaceMe®」とは
AI顔認識ソフトウェア開発キットの「FaceMe®」では、機械学習とディープニューラルネットワークAI技術を活用。セールスポイントのひとつとして、0.2秒以下の高速な認識速度が挙げられる。
また、スピードに加えて認識精度の高さも見逃せないポイントだ。アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストでは、99.7%の本人認識率を記録。精度に優れた顔認識エンジンのひとつとして、高い評価を受けていた。
さらに、IoT用エッジデバイスからクラウドまで、さまざまな環境に対応。ユーザーの幅広い要求に柔軟に応えられる点を特長としている。
画期的な新機能が登場
今回は、前述の「FaceMe®」において、「マスク検出」の新機能実装が発表された。セキュリティシステムもしくは、店頭カメラやPOSなどのスマートリテール端末に対して統合可能となっている。
この機能では、マスクを着用していない人物を検出し、警備員または関係者に通知を送信。さらに、マスク着用中の顔認識にも対応し、マスクを着用している場合でも出退勤管理や従業員の特定などが可能になる。
これにより、新型コロナウイルスの感染予防策として求められる「マスク着用の徹底」を強力にサポートしていく。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/127463
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ