Apple従業員向けに送られた内部資料から、米カリフォルニア州クパチーノのApple Parkへのスタッフの復帰は、現地時間の6月15日から始まることがわかりました。第一段階では、非常に限られた従業員のみがオフィスに戻るとのことで、大多数のスタッフが職場復帰するには少なくともあと数カ月はかかるとみられています。
復帰前にCOVID-19検査を強く奨励
Apple従業員のオフィス復帰は以前から報じられてきましたが、今回内部資料が流出し、詳細が浮き彫りになってきました。
初期ステージでは、”非常に限られた”従業員のみが本社に復帰できるとのことで、実地での物理的な実験を要するハードウェアエンジニアなど、業務内容に応じて優先度が決められているようです。より詳しい内容については今月末に発表される、と記されています。
Appleは、本社建物内で勤務可能な従業員数を制限しており、ソーシャル・ディスタンシングや検温を実施し、オフィス復帰の前に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を受けることを”強く奨励している”とされています。
マスク着用は、Apple Park、Infinite Lopp本社などを含むすべてのAppleシリコンバレーオフィスで義務化されている、と資料に記されています。なお、Apple広報担当者からコメントは得られていないとのことです。
他企業と比べて早急なAppleの職場復帰
Appleの正式な従業員復帰は6月半ばからとなっていますが、すでに職場に戻っているスタッフも一部存在し、Apple役員の中にも本社復帰済みの者がいると伝えられています。
Appleの職場復帰の動きは、他の巨大テック企業と比べて早急な印象がありますが、これは同社がハードウェア企業であることに起因するとみられています。Googleの親会社のAlphabetは、7月6日から徐々に従業員のオフィス復帰を開始する予定ですが、Twitterは、全社員が永遠に自宅勤務で構わないとしています。Facebookは、今後10年間で従業員の最大半数を自宅勤務とする見通しです。
Source:Bloomberg
Photo:Travis Wise/Flickr
(lexi)
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