6月9日は、インターネット上での防犯意識を啓発する「サイバー防災の日」だ。
そこで、インターネット事業会社と通信事業会社の全9社が2020年6月9日~2020年6月23日の期間、一般ユーザーへのサイバーセキュリティ啓発活動として「サイバー防災」を実施する。
重要! 一般へのセキュリティ啓発
同活動への参画企業は、LINE株式会社を幹事社として株式会社NTTドコモ、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社メルカリ、グリー株式会社、KDDI株式会社、合同会社DMM.com、ソフトバンク株式会社、ヤフー株式会社の9社。一般財団法人日本サイバー犯罪対策センターおよび警視庁の協力のもと実施される。
ちなみに、昨年までは「サイバー防災訓練」の名称で実施しており、今年で4年目の取り組みとなった。ディー・エヌ・エーとメルカリ、グリー、DMM.comの4社は今年初参加。
参画各社は継続的なセキュリティ強化に努めてはいるものの、いまだ不正行為は消えず、なおも巧妙化しているというのが現状のようだ。不正行為を追放するには、セキュリティ技術の向上・改善にくわえ一般ユーザーへのサイバーセキュリティ啓発活動が重要であるという流れのなか、今回9社での「サイバー防災」実施に至った。
童話の主人公がネット犯罪の被害者に!?
そしてちょっと変わった「サイバー防災」版の「白雪姫」「赤ずきん」「3匹の子豚」の物語が……。
例えば、「3匹の子豚」では長男と次男の家に狼が侵入してしまうのだが、その原因は推測しやすい合言葉(パスワード)。長くて推測しにくい合言葉を作った末っ子は難を逃れるという話だ。
このように白雪姫も赤ずきんも防災意識が低いばかりに危険な目に遭い、主人公たちはシェアハウスで暮らすことになる。シェアハウスでの様子が描かれた絵には8つの虫眼鏡アイコンがあり、そのなかの5つがクイズとなっている。
セキュリティに関する危険が迫っている箇所の虫眼鏡アイコンをクリックすると問題が表示される仕組みだ。問題は「新規アカウントを作るときに好ましいパスワードの作り方は? 」やフィッシング詐欺の可能性のあるメール画面を表示して「正しい判断はどっち? 」など、一般ユーザーが日頃から注意すべきポイントをおさえている。
また、サイト後半ではユーザーが日常的に利用するサービスの安心安全な使い方やサービスに潜む危険性などを参画各社と日本サイバー犯罪対策センター、警視庁がそれぞれわかりやすく解説している。
- Original:https://techable.jp/archives/127573
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口