このインクは、Tシャツやフェイスマスク、靴なんかにもプリントできて、さまざまな生理活性物質を仕込むことができる。同技術を活用すれば、市販の衣類がそのままウェアラブルセンサーになりそうだ。
pHを測って肌の健康状態がチェックできる
研究者の開発したシルクベースのインクは、一般的な方法で衣類にプリントできて、ウェアラブルセンサーの大量生産を可能にする。例えばインクには、pHを測るための物質を配合することができて、肌の健康状態がチェックできるだろう。
ほかにも、インクのベースとなるシルクタンパク質は、化学物質に反応する染料や酵素、抗体などさまざまな活性分子で修飾できるようだ。
アートとバイオエンジニアリングの融合が実現
布だけでなく、木材やプラスチック、紙などにもプリントでき、高解像度のセンシングマップが作れる。このマップを画像解析することで、色の反応を詳細に読み取って多くの情報が得られ、疫学モニタリングや大気の質の調査に利用できるという。
またタフツ大SilkLab.の研究者により、このインクをアート作品に用いる試みもなされていて、タペストリーにスプレーしたパターンが、インタラクティブに変化する。
生活に自然に溶け込み、広範に活用できそうな生理活性インクの普及に期待したい。
参照元:New smart fabrics with bioactive inks monitor body and environment by changing color/ Tufts Now
- Original:https://techable.jp/archives/127738
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji