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部屋干しのコツは扉を閉める!家族構成で分かれる衣類乾燥除湿機の見分け方

梅雨から夏にかけて湿度が高くなり、ジメジメして洗濯物が乾きにくくなります。室内で干すとなかなか乾かず、嫌なニオイに悩まされることも。素早くカラッと乾かしたいのなら、衣類乾燥除湿機があると便利。とはいえ、衣類乾燥除湿機は種類が豊富なので、選ぶときに悩むの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、用途別におすすめの衣類乾燥除湿機を紹介します。

■色々な乾燥方式……メリット、デメリットをおさえよう

衣類乾燥機の乾燥方式は主に3種類です。「デシカント」方式は、ゼオライトと呼ばれる乾燥剤に吸着した湿気をヒーターで蒸発させ、熱交換器で水に替えます。シンプルな方式なので本体はコンパクトなものが多いとはいえ、ヒーターを使うため室温も上がりやすくなります。

「コンプレッサー」式は、エアコンの除湿機能と同じ仕組みで、部屋の湿った空気を取り込み、空気中の水蒸気を冷やして水滴に変えてから除湿する方式です。電気代が安く済む反面、気温が低い冬場は除湿力が落ちるというデメリットも。気温が高い夏場などに使用する場合は問題ありません。

そのふたつを組み合わせた「ハイブリッド」式もあり、夏場はコンプレッサー方式で室温上昇を抑え、冬場はデシカント方式で除湿能力をキープできます。サイズの大きいものが多く、本体価格も高めですが、1年中使えます。

また、除湿機で最近人気なのは、衣類も乾かせる「衣類乾燥除湿機」です。室内の湿気を取り除くだけでなく、洗濯物を部屋干しすることを想定して開発されました。部屋の中に干している衣類に風を当てられるため、乾燥がスピーディ。また、押し入れなども奥まで風を当ててしっかり乾燥できます。雨で洗濯物を外に干せない日も衣類乾燥除湿機があると大助かりですよ。

■部屋干しで効率的に乾かす方法は?

衣類乾燥除湿機を使って洗濯物を乾かす際は、早く乾かすためのコツがあります。

乾燥する部屋はその場の湿度を下げるために扉やドアは締めておきます。一人暮らし用のコンパクトなタイプは、広い部屋よりもクローゼットなどの狭いスペースでの使用が早く乾燥できます。

洗濯物の間隔は風が通るように5cmほど離して吊してください。洗濯物にしっかり風を当たるように衣類乾燥除湿を設置し、ルーバーなどの調整を行います。

水分は衣類の下に溜まっていくため、下の方が乾きにくくなります。洗濯物の下から風が当たるようにしましょう。

■一人暮らしや少人数世帯にぴったりのコンパクトなタイプ

アイリスオーヤマ
「サーキュレーター衣類乾燥除湿機 KIJD-I50」
実勢価格:2万1000円前後

除湿機の上にパワフルなサーキュレーターが乗っている衣類乾燥除湿機。風がとても強いので、自然乾燥の場合と比較すると衣類乾燥時間が約5分の1に短縮できます。首振り機能搭載で、広範囲にも風を当てられるため、シーツなどの大物洗いにも最適。設置面積が小さく、軽いので持ち運びもラクです。

サイズは幅約28.7×奥行約23.4×高さ約64cmで質量は約7.8kg。除湿方式はデシカント式、除湿能力は5L/日。

パナソニック
「F-YHTX90」
実勢価格:5万5000円前後

洗濯物の真下に置けるコンパクトな衣類乾燥除湿機。幅約100cmの広い範囲で風を届けられ、効率よく乾かすことができます。夏だけでなく冬になったら結露対策にも活用できるハイブリッド式。一年中使う方におすすめです。

サイズは幅47 ×奥行25×高さ33.5cm、質量約10.5kg。除湿方式はハイブリッド式、定格除湿能力は6.0 L/日(50 Hz)、6.5 L/日(60 Hz)。

シャープ
「CV-L71」
実勢価格:3万7000円前後

本体の設置面積は、ほぼA4サイズと小型ですが、7.1L/日の除湿能力を備えています。プラズマクラスターイオンと除湿された風を床方向に届ける、約45度下吹きルーバーを搭載しています。湿気が気になる足元まわりや、バスマットなども風を当ててニオイを抑えられます。

サイズは幅30.3×奥行20.3cm×高さ52.4cm、質量は約9.4kg。、除湿方式はコンプレッサー式、除湿能力は6.3L/日(50Hz)・7.1L/日(60Hz)。

 

■大容量のファミリータイプ

三菱電機
「ズバ乾 サラリ MJ-PV240RX」
実勢価格:9万8800円前後

60畳を一気に除湿できるハイパワーな衣類乾燥除湿機。パワフルな除湿性能で7畳を約13分で除湿可能(※)。インバーターを搭載しており、湿度に応じてパワーを自動でコントロールできるので省エネです。本体サイズは大きく、質量も17.9kgありますが、四輪自在キャスターで移動は簡単にできます。

サイズは幅41×奥行29.9×高さ63cm、質量は約17.9kg。、除湿方式はコンプレッサー式、除湿能力は24L/日。

※7畳相当の部屋で室温30℃、湿度90%から50%まで下げるのに要する時間。除湿モード強の場合

コロナ
「CD-H1820」
実勢価格:5万2000円前後

ヒーターの温風で温度を上げながら、ワイド吹き出しのダブル効果で洗濯物をしっかり乾燥できるモデル。「厚手モード」があり、乾きにくいスウェットやデニムもヒーター温風で乾燥を行ったあとに乾きムラが出やすい上部に温風を当てて、全体をカラカラに乾かせます。短時間で洗濯物が乾き、広い部屋の除湿にも最適。

サイズは幅36.5×奥行20.2×高さ57vm、質量は約9.4kg。、除湿方式はコンプレッサー式、除湿能力は18L/日。

*  *  *

一人暮らしでも、週末にまとめ洗いをしたり、こまめにシーツなどの大物洗いをしたり、使用する頻度が高くなりそうであれば、なるべく除湿能力が高く、パワフルなものがおすすめです。

1万円以下の安いタイプは、押し入れやクローゼットなど、狭いスペースの除湿には向いている除湿機です。とはいえ、一人用の衣類を乾かすだけでもかなり時間がかなりかかってしまうので、価格だけでなく性能を比較して慎重に選んでください。

衣類除湿乾燥機を梅雨時や夏に限って使用するという方は、押し入れなどで邪魔にならないか、本体のサイズや重さもチェックを。メーカーによって差が大きいので、購入前にぜひ実物を見てくださいね。

 

取材・文/石井和美

石井和美|フリーライター・家電プロレビューアー。白物家電や日用品の製品レビューを得意としている。WEBや雑誌などで多数執筆中。「家電blog」管理人。

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