5月に公開されて間もなく米国のApp Storeで1位となった動画共有アプリ「Zynn」ですが、App StoreとGoogle Playストアの両方から削除されたと報じられています。マルチ商法に近いとも指摘されていた報酬スキームが問題となったのでしょうか。
盗用コンテンツで溢れるアプリ
5月初旬に配信開始となったばかりの「Zynn」は、同月末にApp Store(米国)の無料アプリチャートで1位にまで上り詰めましたが、積極的な報酬スキームが疑問視されていました。
Zynnでは、動画の視聴や友人の招待でアプリ内キャッシュを稼ぐことができ、AmazonやAppleのギフトカードと交換可能となっていましたが、キャッシュは全額引き出せないようになっており、アプリ内に残った報酬を換金するためにはさらに友人を招待せざるを得なくなるという、連鎖販売取引のようなシステムが急速にユーザー数を伸ばす原動力となっていました。
しかしながら、アプリは盗用されたコンテンツで溢れているとの報告もあり、アプリの存在意義が疑われていましたが、ついにApp StoreとGoogle Playストアから取り下げとなったことがわかりました。
Zynnは米メディアThe Vergeに対して、「コンテンツの盗用は大きな問題ではない。GoogleとAppleに掛け合い、アプリがガイドラインに沿うよう変革を進めているところだ」とコメントしています。
Zynnの背後にはTikTok運営会社のライバル企業が?
動画共有アプリZynnの背後には、中国第2位の動画アプリ「Kuaishou(快手)」がいることはすでに証明済みとなっています。
短期間で多くのユーザーを集めたZynnは、TikTokと競合するライバルアプリになるとも言われていましたが、アプリストアから取り下げられたことで、今後長期的な成功は危ぶまれると見られています。
Source:The Verge, Wired
Photo:Zynn
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania