ドイツ政府がリリースしたコロナ追跡アプリが、サービス開始24時間で650万ダウンロードを達成しました。このアプリは、新型コロナ対策のためにAppleとGoogleが共同開発したアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を利用しており、濃厚接触者となった利用者に通知をすることが可能です。
ドイツやイタリアは迅速にAPIを導入
ドイツ政府は、当初AppleとGoogleが共同開発したAPIの導入に消極的で、政府サーバーに感染者のデータを集める「中央集中型」アプリの開発を目指していました。
しかし、その後ドイツ政府はAppleとGoogleのプライバシー保護を再評価した結果、迅速に方針転換し、AppleとGoogleが共同開発したAPIを活用して、コロナ追跡アプリをリリースした経緯があります。
また、イタリアでも6月1日にサービスを開始し、多くの人がコロナ追跡アプリを利用しています。
イギリスでは独自アプリが開発遅延、今後方針転換か
一方、新型コロナにより4万人以上の死者が出ているイギリスでは、まだコロナ追跡アプリが導入されていません。
イギリス政府はデータ中央集中型の独自アプリの開発を目指しており、開発当初は5月のサービス開始の予定でした。しかし、開発遅延によりサービス開始時期が6月、7月とずれこみ、遂には利用開始時期が見通せなくなる等、イギリス政府の対応の遅れが目立っています。
イギリス大手メディアのBBCは、イギリス政府保健相がコロナ追跡アプリの開発は「優先事項では無い」と発言したため一部から批判の声が上がっており、今後イギリスもAppleとGoogleが共同開発したAPIを活用する方針に転換するだろうと報じています。
日本でも近日中にアプリを公開か
日本でも、AppleとGoogleが共同開発したAPIを活用して、6月中にコロナ追跡アプリがサービスを開始する見込みと言われています。
新型コロナ感染拡大の第二波も警戒されるため、日本や各国の政府がコロナ追跡アプリを活用し、感染拡大を防止することが期待されています。
Source:BBC via 9to5Mac
Photo:fdecomite/flickr, Apple
(seng)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania