今回のレビューで取り扱う「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は、中国のファーウェイ(HUAWEI)社が手がけるハイエンドモデルとして、「楽天市場」や「PayPayモール」などのECサイトで販売されている。
アメリカによる制裁の影響でGoogle系サービスは残念ながら非搭載だが、処理能力は文句なしのトップクラスだ。そして、圧倒的な性能のカメラを最大のセールスポイントとしている。
そこで今回は、同モデルのカメラ性能を中心にご紹介する。なお、レビュー対象はグローバルモデルということで、常時機内モードでの検証となった。
iPhone 11 Pro Maxよりも高く評価されたカメラ
「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の最大の特長が、カメラ性能であることに疑いの余地はない。スマートフォンなどのカメラの格付けで知られる海外機関「DXOMARK」では、123点のハイスコアを獲得した。
これは、「iPhone 11 Pro Max(117点)」や、カメラに定評がある「Google Pixel 4(112点)」を上回る数字だ。
それではさっそく、そのカメラにスポットライトを当てて紹介していきたい。円形のデザインが印象的なクアッドカメラは、背面で抜群の存在感を放つ。また、ライカ社とのコラボレーションによる「LEICA」の文字が所有感を高めてくれる。
「SuperSensingカメラ」と呼ばれる約4,000万画素の広角カメラを筆頭に、超広角のシネマカメラ(約4,000万画素)、望遠カメラ(約800万画素)、そして3D被写界深度カメラという構成だ。
まずは、標準・望遠・超広角モードにて撮り比べ。なお、「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は光学3倍ズームに対応しており、望遠モードではそれを活用した。
続いて、植物のサンプルショットをご覧いただきたい。接写では葉の表面までくっきりと写すことができており、まるで植物が目の前にあるかのような迫力だ。
また、「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は、標準撮影以外にもさまざまな機能を搭載している。そのひとつが「アパーチャ」機能で、背景をぼかして被写体を強調することができる。
デジタルズームは最大30倍に対応しているが、やや粗い印象は否めない。 ただし、同じ地点から標準モードで撮った写真と見比べると、その性能の凄まじさがわかる。記録やメモ用途であれば、十分活躍してくれるだろう。スペックは素晴らしいだけに、Google非対応が惜しい
カメラ性能に関する紹介を終えたところで、次は本体デザインなどのレビューに移ろう。
「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は、約6.53インチのOLEDディスプレイを搭載している。「ホライゾンディスプレイ」と名付けられ、画面の縁に向かってゆるやかなカーブを描くデザインが特徴的だ。
見た目の美しさに加えて本体の持ちやすさにも貢献しており、すっと手になじむような感覚をおぼえる。
また、ディスプレイの側面に物理ボタンが搭載されておらず、画面を広く使える点が嬉しい。側面部分をなぞるように指を動かすことで、音量調節などを行える。 処理能力もトップクラスで、スペック的には非の打ちどころがないように思える「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」。しかし、本記事の冒頭でご紹介した通り、Google系サービスの非搭載が惜しい。 アプリのダウンロードはGoogle Playではなく、ファーウェイによる「AppGallery」を経由して行う。従来のAndroidスマートフォンで使用できたアプリなどが使えない可能性もあり、この点は懸念事項となってしまうだろう。とはいえ、異次元のカメラ性能は非常に魅力的。「とにかくハイスペックなカメラを手に入れたい」という方にはおすすめの一台といえそうだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/125858
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ