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Facebookのゲームアプリ、App Storeに何度提出しても受け入れられない?

facebook gaming
 
Facebookは、同社の開発するゲームアプリ「Facebook Gaming」を今年2月からApp Storeに何度も提出していますが、これまでに最低5回は承認を拒否されており、いまだストア掲載が実現していない、とThe New York Timesが報じています。

App Storeのガイドラインに抵触

「Facebook Gaming」は、アプリ内でさまざまなゲームタイトルを提供するものですが、AppleはApp Store Reviewガイドラインの「4.7 HTML5ゲームやBotなど」の項目に違反するとして、Facebookのアプリ承認をこれまで拒んできています。4.7のガイドライン項目の内容は以下のとおりです。
 

4.7 HTML5ゲームやBotなど
 
バイナリに埋め込まれていないコード(HTML5ベースのゲームやBotなど)をAppに組み込んだり実行したりすることは、コードの配信がAppの主な目的ではなく、そのコードがストアやストア同様のインターフェイスで提供されておらず、かつそのソフトウェアが以下の条件を満たす場合に限り許可されます。

 
つまり、Facebookのゲームアプリは”コード配信(ゲーム配信)”が主な目的であり、HTML 5を使って構築されているのに加え、ストアのような見た目なためApp Store掲載を拒否され続けているというのです。
 
ここに、「AppleとGoogleのアプリストアの根本的な戦略の違いが見受けられる – 閉鎖されたエコシステムAppleと、オープンなエコシステムGoogleだ」と、ゲーム業界調査会社Newzooの市場アナリストトップのキャンディス・マドリック氏はコメントしています。
 
実際に、Facebook GamingはGoogle Playストアではすぐに掲載が認められ、4月20日から世界規模で配信が始まっています。

”ストア感”を失くすよう努めるFacebook

前述のApp Store Reviewガイドラインの4.7には、「アプリは無料で提供されるか、App内課金で購入される必要がある」との記述も確認できます。
 
Facebook Gamingの一部のゲームには、ゲーム内に独自の課金システムがあるため、Appleが売上額の30%を徴収するApp内課金を逃れていると解釈された可能性があります。
 
Facebookは、ゲーム配信アプリのApp Store掲載承認をクリアするため、インターフェースからカラフルなアイコンを取り除いたり、ゲームの分類機能を削除したりして”ストア感”をなるべく減少させるよう努めているとされていますが、それでもストア掲載はまだ実現していないようです。
 
Facebookは現在、プレイできるゲームがまったくないFacebook Gamingをリリースするか、ゲーム内課金システムを持つゲームをアプリ内で探しにくくするなどの方策を検討しているとのことです。
 
 
Source:The New York Times via Apple
Photo:Facebook Gaming/Google Playストア
(lexi)

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