Appleは、Mac向け次世代OS「macOS 11.0 Big Sur」(ビッグ・サー)を発表しました。macOS Big Surは、Safariを大幅に改良する他、「マップ」、「メッセージ」の機能強化も伴う、Mac OS X導入以来最大のアップグレードになるとアナウンスされています。
macOS Big Sur概要
Appleは、現地時間6月22日に開幕した世界開発者会議(WWDC20)の基調講演で、macOS 11.0 Big Surを発表しました。macOS Big Surはモダンでクリーンな外観を持ち、Safariの大改良、メッセージ、マップなどの主要なアプリ機能強化、iOSやiPadOSと同様の新しいプライバシー機能を導入します。
Dockの改良、コントロールセンターの搭載
macOS Big Surでは、DockアイコンにiOSなどと一貫性をもたせたデザインを採用しています。
メニューバーはカスタマイズ可能で、新しいコントロールセンターも搭載されており、必要な情報に素早くアクセス出来るようになります。
通知センターは、ウィジェットが導入され、関連性の高い情報をひと目で認識できるように改良されています。
「Safari」を大幅に改良
macOS Big Surに搭載されるSafariは、2003年の登場以来最大となる改良が実施されます。
新しいSafariの表示スピードは、Chromeより50%高速です。タブ表示も改良されており、多くのページを開いた状態でも、Faviconにカーソルを合わせればクイックページビューが表示されることで、何のページなのか容易に確認出来ます。
新しいSafariは、翻訳機能を内蔵しており、7つの言語から選択してウェブページ全体を翻訳、表示させることが可能です。
拡張機能はApp Storeから追加でき、その動作をいつ、どのWebページで使用するかユーザーが選択できます。
メッセージ
「メッセージ」は、Memojiを使用したカスタマイズに対応する他、バルーンや紙吹雪効果を追加するなど、カスタマイズ可能な範囲が広がっています。
また、グループメッセージ機能では、写真や絵文字をメンバー全員で共有することができます。
マップの改良
macOS Big Surでは「マップ」も再設計されています。電気自動車(EV)や自転車での移動に最適化されたルート案内をMacで作成し、iPhoneに転送することも可能です。
プライバシーの重視
macOS Big Surはプライバシーを重視した開発がなされており、ユーザー自身によるデータ提供範囲の設定や、データ利用時の透明性を明確にします。
アプリが取得する位置情報および、それがアプリ利用目的以外の第三者にも提供されるのかを、ダウンロードする前に確認できるようになります。
Source:Apple
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-297283/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania