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Apple Silicon、A12Z搭載DTKとMac miniを比較

Apple Silicon
 
AppleInsiderが、Apple Siliconを搭載した開発者移行キット(DTK:Developer Transition Kit)と、同じ筐体を使用するMac miniを比較しています。

DTKの筐体はMac miniで中身が異なる


 
DTKはMac miniの筐体を使用し、内部はApple Silicon、A12Z Bionic搭載とされています。DTKは500ドル(約54,000円)で借り受けることが可能です。

スペック比較


 
比較はMac miniのベースモデルであるIntel Core i3-8100B搭載モデルと、ハイエンドモデルであるCore i7-8700B搭載モデルとの間で行われています。
 
Core i3-8100Bは動作周波数3.6GHzのクアッドコアプロセッサです。Core i7-8700Bは6コア12スレッド対応、動作周波数は3.2GHzでターボブースト時には4.6GHzで動作します。対してApple SiliconであるA12Zは最大動作周波数2.49GHzの8コアチップです。
 
キャッシュはCore i7-8700Bの12MBとCore i3-8100Bの6MBの中間となる8MBを、A12Zは搭載しています。
 

Geekbench 5 スコア

 
これらのプロセッサの、Geekbenchスコアを比較してみます。
 

プロセッサ i3-8100B i7-8700B A12Z
シングルコア 949 1,205 1,118
マルチコア 3,197 6,024 4,625

 
A12ZのスコアはiPad Proでの計測値のため、放熱に制限を受けることを鑑み、フルパフォーマンス状態ではない可能性があるとAppleInsiderは指摘しています。そのため、iPad Proよりも放熱にゆとりのあるMac miniの筐体を用いた場合、A12Zのスコアは向上する可能性がありそうです。
 

外部接続端子とネットワーク

 
ワイヤレスネットワークは、DTKとMac mini共に802.11ac Wi-FiとBluetooth 5.0をサポートしています。
 
外部接続端子は、Mac miniのThunderbolt 3端子4ポートに対し、DTKは2ポートの10ギガビット/秒のUSB-C(3.2)端子装備で、Thunderbolt 3端子は用意されていないようです。その他、Mac miniと同様に、HDMI 2.0とUSB-A端子2ポートを搭載しているようです。

借り受けるための総費用

DTKの価格は500ドル(約54,000円)と安価に見えますが、借り受けるためには他の条件もあることをAppleInsiderは説明しています。
 
500ドル(約54,000円)の他に、年間99ドル(約10,800円)、エンタープライズバージョンの場合は299ドル(約32,300円)のApple Developer Programのアクティブメンバーであることも条件になるとのことです。
 
DTKは開発者向けの貸し出し品であり、将来的には必ず返却する必要があるため、一般ユーザーが入手するメリットは低いこと、返却期限よりも前にApple Siloconを搭載した実製品が登場するだろうとAppleInsiderは予想しています。
 
 
Source:AppleInsoder/Twitter
(FT729)

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