株式会社セキュアは、最新のAIテクノロジーを駆使した未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB(セキュアエーアイストアラボ)」を7月にオープンする(1日プレオープン、13日オープン)。
同社は住友新宿ビル地下1階に同店舗を構え、AIにより最適化された店舗において来店客の利便性や新しい購入体験、店舗の無人化・省力化や効率化を推進していく。
顔で支払う時代が来る!?
この顔認証決済は、株式会社ヘッドウォータースが提供するマルチAIプラットフォーム「SyncLect(シンクレクト)」とマイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」を利用し開発されたAI顔認証決済マネジメントプラットフォームを活用している。SyncLectにディープラーニング技術を応用した顔認証エンジンを搭載し、キャッシュレス決済と連携することで実現したという。
また、多要素認証とディープラーニングを用いた攻撃検知エンジンによる顔認証決済のセキュリティレベルの向上と、画像自動サイジングと独自の顔照合モジュールの実装によるサービス利用時のレスポンスタイム向上を図っている。
なお、同システムにより企業担当者は、SyncLectの「Multi AI Connect」「Management機能」「マイクロサービス化」を活用し、顔認証・映像解析・来店予測などのAI機能とWeb・アプリでの決済完了などの通知、顧客情報管理連携を一元管理することができるとのこと。
AIが変える購入体験と店舗運営
店舗運営側に対しては、さまざまな業務をAIが担うことで無人化・省人化への可能性を提供するとともに、商品補充が必要なタイミングをスタッフに通知し販売チャンスロスを防いでいく。なお、万引きなどの犯罪も検知するようだ。
さらには、AIによる映像解析や複数のセンサーで来店者の動線や表情を分析したり、手に取られたが購入に至らなかった商品のデータなどを見える化したりと、その後のマーケティングに役立ちそうな機能を備えている。
セキュアは自社で実店舗を運営する事で開発スピードを高め、より先進的な取り組みを実現していく。今後は2021年1月頃の商用サービス提供開始を目標に、さまざまパートナーと連携し課題解決に取り組んでいくとのこと。
また、ソーシャルディスタンス対策に取り組む企業などのために、入店制限機能や顔決済機能、AI商品棚を単体サービスとして提供することも視野に入れているようだ。
- Original:https://techable.jp/archives/129055
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口