JR東日本スタートアップとエネフォレストは6月24日、JR東日本が現在進めているJR渋谷駅改良工事の各工事事務所において、紫外線照射装置「エアロシールド」導入の5月開始を発表した。2018年度にJR東日本の施設内における空気環境の可視化、紫外線照射装置「エアロシールド」による空気環境対策の実証実験(トライアル)実施を受けたもの。
2018年度開催の「JR東日本スタートアッププログラム 2018」においてエネフォレストが採択され、2018年12月〜2019年2月の間にJR大宮駅(ベビー休憩室・待合室)、JR南越谷駅(みどりの窓口、出札)においてエアロシールドを設置。空気環境対策の実証実験を行った。
この実証実験では、エアロシールドの設置および浮遊菌検査を実施し、空気環境対策前後での浮遊菌量の変化を比較した。装置の稼働により、JR大宮駅では90.48%、JR南越谷駅では90.41%の浮遊菌が減少する結果となったという。
JR東日本スタートアッププログラムは、ベンチャー企業などから、駅・鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラム。2017年度に初開催し、これまでに計63件の提案を採択。内閣府主催の2018年度 第1回日本オープンイノベーション大賞では、経済産業大臣賞を受賞した。鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取り組みは実用化している。
関連記事
・JR東日本スタートアップが2020年度のアクセラレーションプログラムの募集開始
・JR東日本スタートアップが品川駅にSTARTUP_STATIONをオープン、nanoblock版高輪新駅やリサイクルTシャツを展示
・JR東日本スタートアップが新潟市でMaaSと日本酒の実証実験をスタート
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/06/24/eneforest-aeroshield-jrestartup/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa