現地時間6月22日に開幕した世界開発者会議(WWDC 2020)で発表され、開発者に提供されたiOS14ベータ1と、現時点で公開されている最新バージョンであるiOS13.5.1の動作速度を比較した動画を、iAppleByteが公開しました。
現時点で最新のiOS13.5.1と比較
iOS14は、iOS13と同じく、iPhone6s以降のiPhoneに対応します。iAppleByteがiOS14ベータ1と現時点で最新の正式バージョンであるiOS13.5.1の比較に使うのは、以下のモデルです。
- iPhone SE(第1世代):2016年3月発売
- iPhone6s:2015年9月発売
- iPhone7:2016年9月発売
- iPhone8:2017年9月発売
- iPhone XR:2018年10月発売
動作テストは、電源オフから起動にかかる時間、各種アプリの動作速度、ベンチマークテストによって行われます。
iPhone SE(第1世代)
電源オフからの起動では、iOS14ベータ1のほうが若干時間がかかっているようですが、各種アプリの動作では目立った差は見られません。
iOS14でコンパクトになったSiriの様子も確認できます。
「GeekBench 5」と「Antutu」によるベンチマークテストの結果にも、大きな差は見られませんでした。
iPhone6s
続いて、iOS14が対応するiPhoneの中で、発売時期としては最も古いモデルとなるiPhone6sです。
電源オフからの起動、各種アプリの動作とも、気になるレベルの違いはみられません。
ベンチマークテストでは、「GeekBench 5」ではほぼ同等でしたが、「Antutu」ではiOS13.5.1のほうが若干高いスコアが出ています。
iPhone7
iPhone7では、電源オフからの起動にiOS14ベータ1がやや時間がかかりました。
各種アプリの動作はスムーズで、目立った差はありません。
ベンチマークスコアは「GeekBench 5」のマルチコア、「Antutu」ともにiOS13.5.1の方が良い結果となっています。
iPhone8
iPhone8でも、電源オフからの起動はiOS14ベータ1で少し長めに時間がかかっています。
各種アプリの動作速度では、両バージョン間に気になる差はみられません。
ベンチマークテストでは、「GeekBench 5」のマルチコア、「Antutu」ともにiOS13.5.1のスコアがiOS14ベータ1を上回る結果となりました。
iPhone XR
テスト対象モデル中では最新のiPhone XRでは、電源オフからの起動は両バージョンともほぼ同時でした。
各種アプリの動作もスムーズで、差はほとんどありません。
ベンチマークテストでは、「GeekBench 5」のマルチコアでiOS13.5.1が2,348に対してiOS14ベータ1が1,826と、差がついています。
「Antutu」でも、iOS13.5.1のほうが高いスコアを出しています。
「ベータ1としては驚くほどスムーズ」
スピードテストを終えたiAppleByteは、iOS14ベータ1について「驚くほどスムーズに動作する」と評価し、自分のデバイスでも動作しないアプリは見当たらなかった、とコメントしています。
なお、ベンチマークテストでは、iPhone7、iPhone8、iPhone XRでiOS14ベータ1のマルチコアスコアが良くなかったことについて、カメラを回さずに複数回テストを実施しても同様の結果だったそうで、一時的な不具合ではなさそうだ、とも述べています。
iOS14は、秋の正式版公開までのベータテストで、さらに改善することが期待されます。
iAppleByteが公開した動画はこちらでご覧ください。
Source:iAppleByte/YouTube
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-297937/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania