iPhone SE(第2世代)のインカメラ性能を、カメラレビューで知られるDXOMARKが評価しています。手頃な価格のミッドレンジモデルながら、高いセルフィー(自撮り)撮影性能を持つことが分かります。
700万画素、ポートレートモード撮影に対応
iPhone SE(第2世代)のインカメラは、700万画素、f値2.2というスペックで、背景をぼかしたポートレートモードで自撮りが可能です。
DXOMARKは、1,500枚以上の写真、2時間以上の動画をさまざまな環境で撮影したうえで、iPhone SE(第2世代)のインカメラを多くの環境下で正確で適切な色表現ができ、ポートレートモードも満足のいく品質だ、と評価しています。
一方で、特に暗所撮影でノイズが目立つ場面が多い、ともコメントしています。
なお、DXOMARKは、iPhone SE(第2世代)の背面カメラについても評価しています。
自然な色調で撮れるiPhone SE(第2世代)
左からiPhone SE(第2世代)、iPhone11、Huawei P40 Proを並べた写真で比較すると、屋外でのセルフィー撮影では、3モデルともに適切な露出とコントラストで撮影できています。
屋内で明暗の差が激しい環境では、左からiPhone SE(第2世代)、Samsung Galaxy A71、Huawei P40 Proで撮影した3枚を比較しています。
iPhone SE(第2世代)は手前の人物がおおよそ自然な色調で、背景も明るく撮れています。
奥にいる人物では苦戦、青空は鮮明
屋外でのグループセルフィーで、一番奥にいる人物を拡大して比較すると、左のiPhone SE(第2世代)はあまり鮮明に写っていないことが分かります。
中央のiPhone11はだいぶ鮮明ですが、右のHuawei P40 Proほどではありません。
少し暗い屋内では、ディスプレイ上ではあまり気にならないレベルですが、iPhone SE(第2世代)はややノイズが目立ちました。
中央のiPhone11はノイズがやや少なく、右のHuawei P40 Proはかなり少ないことが分かります。
青空の写真で比較すると、iPhone SE(第2世代)はiPhone11に比べてノイズを抑制できていることも分かります。
ポートレートモード撮影を比較
iPhone SE(第2世代)のインカメラは、TrueDepthカメラではありませんが、機械学習による画像処理でポートレートモード撮影が可能です。
左からiPhone SE(第2世代)、Samsung Galaxy A71、Huawei P40 Proで比較すると、3モデルとも人物と背景をうまく識別できています。
動画撮影では手ぶれ補正が効果的
iPhone SE(第2世代)のインカメラ動画撮影についてDXOMARKは、正確なホワイトバランスと適切な色表現で、手ぶれ補正も効果的に機能している、と評価しています。
一方で、肌の色調がやや不自然になることがあり、明暗の差が大きいシーンではiPhone11のほうがきれいに撮れる、とコメントしています。
iPhone SE(第2世代)で撮影した動画はこちらです。
iPhone11で撮影した動画はこちらです。
Huawei P40 Proで撮影した動画はこちらです。
総合84点で17位にランクイン
DXOMARKは、iPhone SE(第2世代)のインカメラ性能は満足のいくものであり、ミッドレンジに位置付けられるモデルとして高い競争力がある、と評価しています。
スコアは、写真85点、動画83点、総合84点と評価しています。
なお、DXOMARKによるインカメラの評価ランキングで、iPhone SE(第2世代)は17位にランクインしています。
トップはHuawei P40 Proの103点で、iPhoneシリーズではiPhone11 Pro Maxが92点で9位、iPhone11が91点で13位、iPhone XS Maxが82点で22位にランクインしています。
Source:DXOMARK
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-298416/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania