米航空宇宙局(NASA)は、2024年に人類を再び月に送る計画「Artemis(アルテミス)」を進めている。その一環として、このほど月面探査の際に宇宙飛行士が使うトイレのデザインの公募を開始した。
微小重力、低重力の環境で使えるデザインを求めている。個人、チームでの応募が可能で、優秀作品(複数)に贈られる賞金は計3万5000ドル(約375万円)だ。
次世代トイレ
プロジェクト名は「NASA Lunar Loo」。Looはトイレを意味するくだけた表現で、地上のものと同じような機能を有する“ムーントイレ”の設計を世界中から募集する。
ムーントイレの要件は、地球の6分の1という月の低重力環境に加えて微小重力でも使用できることだ。というのも、NASAはアルテミスの先に火星探査も視野に入れているからだ。
微小重力環境に対応する“宇宙トイレ”はすでに国際宇宙ステーションで使用されているが、NASAは「微小重力、低重力のどちらにも対応する次世代トイレを模索している」とのこと。トイレにはまたコンパクトさも求められる。
ジュニア部門も
このプロジェクトには世界中誰でも応募でき、最も優れたデザイン3点に計3万5000ドルの賞金が贈られる。ただし応募対象となるのは18歳以上となる。これとは別に18歳以下を対象とするジュニア部門もあり、こちらの優秀作3点にはNASAのロゴが入ったグッズが賞品として贈られる。
プロジェクト応募締め切りは8月17日。エンジニアリングや宇宙工学に関心のある人はいかが。
- Original:https://techable.jp/archives/129504
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi