2020年第1四半期(1月〜3月)におけるスマートフォン高級機種セグメント(卸売価格400ドル以上)の出荷台数は前年同期比13%減少となりましたが、Appleは同セグメントにおいて57%のシェアを獲得したことが、最新調査から明らかになりました。
高級機種セグメントでAppleがシェア57%を獲得
調査会社Counterpoint Technology Market Researchによると、高級機種セグメントはAppleがシェア57%でリードし、これをSamsungとHuaweiが追うという形で市場が形成されています。
地域別でみると、中国を除くすべての地域の高級機雪面とで、AppleとSamsungが引き続きツートップを締めています。中国においてはHuaweiがトップを走り、Huawei高級機の90%以上が2020年第1四半期に中国国内で出荷されました。
高級機セグメントで最も売れたのはiPhoen11
機種別ではiPhoen11が相変わらず好調で、2020年第1四半期に高級機セグメントで最も売れた機種となり、ベストセラー高級機5機種のうち4機種がApple製という結果になりました。また、初めて5G搭載機種がこのセグメントのトップ5機種にランクインしました。
5G対応機種は、この四半期に高級機全体の5分の1に達しました。Huaweiは中国で積極的なプロモーションを行った結果、中国国内における5G対応高級機全体のうち42%を出荷しています。5G対応機種は低い価格帯の機種にも広がりつつあり、市場の成長を支える存在となってきました。今では、5G対応機種の39%は400ドル~600ドルの価格帯で、前四半期の35%から増加傾向にあります。地域別でみると、5G対応高級機全体の63%は中国が占めています。
高級機種セグメント成長のカギはiPhone12シリーズ発売にあり
高級機セグメント全体でみると縮小傾向にありますが、価格帯別にみると、600ドル~799ドルの価格帯は前年同期比で47%増えて高級機全体の出荷の42%を占めています。これは、この価格帯の4分の3を占めるiPhone 11シリーズの効果がその要因となっています。
この価格帯は2019年第2四半期以降、着実に成長しており、最初の頃はiPhone XRが成長を支え、現在ではiPhone 11がその成長を支えています。この価格帯セグメントは、Appleが最も強みを持つ価格帯でもあります。
Counterpointは、今後の高級機種セグメント市場における成長のカギは、Appleの5G対応機種(iPhone12シリーズ)発売にあると見ています。また高級機種セグメントには、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が最も現れにくいとも考えています。
Source:Counterpoint Technology Market Research/PR Times
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania