シェアダインは7月5日、プレシリーズAラウンドで約2億2000万円の資金調達を発表した。第三者割当増資による調達で、引受先は以下のとおり。
- Coral Capita
- マネックスベンチャーズ(MV1号投資事業有限責任組合)
- 三井住友海上キャピタル株式会社
- 日本生命保険
- iSGSインベストメントワークス
- フューチャーベンチャーキャピタル
- キャシー松井氏(ゴールドマン・サックス証券副会長)
- 河合聡一郎氏(ReBoos代表取締役)
- その他複数の個人投資家
同社は、ユーザーの最寄り駅などを指定すると近隣の料理人をマッチングして、自宅まで出張して料理を作ってくれるサブスクリプションサービスを運営する2017年5月設立のスタートアップ。1回3〜4時間で、栄養士や調理師の資格を持つスタッフが献立の提案、食材の買い出し、料理までを担当する。2020年7月時点で、栄養士、調理師などの資格を持つシェフの登録者数は700名を超えており、累計で約10万食を提供してきたという。
2019年10月からは、法人の福利厚生制度で利用できる「シェアダインウェルネス」サービスも開始。従業員向けの食事セミナーと出張料理サービスなどをパッケージにしたサービスで、大企業や医療法人などで導入されているとのこと。新型コロナウイルス蔓延の影響で、最近ではリモートワーク中の従業員に対して出張料理サービスを福利厚生として導入する動きも出ているそうだ。具体的には以下のメニューを用意する。
- 全従業員向けの福利厚生プログラム
- 特定層向けの支援パイロットプログラム
- 妊活支援」(不妊治療と仕事の両立支援)
- 産前・産後支援(産育休中の支援・復職後の離職防止)
- 生活習慣病予防支援(特定健診受診対象者向けの健康増進・健康経営)
- 介護支援(介護と仕事の両立支援、介護離職防止)
今回調達した資金は、マッチングの体験、パーソナライズされた食事の提案などを可能にするプロダクトの強化、人員体制の拡充、マーケティングの強化に投下する。
全国的に外出自粛要請が解除され、都道府県をまたいでの移動も解禁となったいま、新型コロナウイルスの第二波が到来する可能性も高まりつつある。最近の感染者の増加傾向を見る限り、高齢者や乳幼児がいる家庭が遠出して外食を楽しむのはまだまだ先になりそうだ。必然的に家庭内での食事が増え、家事の業務量も増えているいまこそ、注目のサービスだ。
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- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/07/05/sharedine/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Hiro Yoshida