台湾TrendForceのアナリストであるマックス・チェン氏が、ミニLEDバックライト搭載ディスプレイの現状について解説しています。同ディスプレイの市場拡大には、新型14.1インチおよび16インチMacBook Proや、新型12.9インチiPad Proが果たす役割が大きいと期待されているようです。
ミニLEDバックライト搭載ディスプレイの現状
次世代ディスプレイについて、マイクロLEDディスプレイの研究開発が行われていますが開発の難易度が高く、それに向けた技術開発の基盤構築という点でミニLEDバックライト搭載ディスプレイ開発の重要性は高いと、台湾のLED情報専門メディアが報じています。
同メディアはマイクロLEDディスプレイについて、「マイクロLEDディスプレイは、有機EL(OLED)よりも明るく、応答速度はマイクロ秒レベルからナノ秒レベルに向上、長寿命で焼付きの心配もない」とし、Apple Watch Series 7(2021年モデル)に、Apple製品として初めて搭載される可能性が高いと予想していました。
ミニLEDバックライト搭載ディスプレイでは、バックライト用として75~300μmまで小型化したLEDチップを、65インチテレビの場合は約10,000個搭載し、それによって1,000箇所以上のローカルディミング領域を設定可能だと、同メディアは説明しています。
台湾TrendForceのアナリスト、マックス・チェン氏はミニLEDバックライト搭載ディスプレイのコストについて、「OLEDと比較して最初は30~50%高かったが現在は同程度まで下がっており、今後は10~20%安くなることが期待できると述べています。
今後、採用が予想される製品
MSI、Lenovo、Acer、Asusは既にミニLEDバックライト搭載ディスプレイを搭載するラップトップやゲーミングモニターを販売していますが、今後、同ディスプレイを搭載することに関して期待の大きい製品は、2021年上半期(1月~6月)の登場が予想される新型12.9インチiPad Pro、そして新型14.1インチおよび16インチの新型MacBook ProだとLEDinsideは記しています。
Apple製品への採用でミニLEDバックライト搭載ディスプレイ市場が活性化されることにより、今後は同ディスプレイを採用する製品が、生産数の少ないラップトップやモニターにも拡大していくだろうと、チェン氏は予想しています。
Source:LEDinside (1), (2)
Photo:North’s Globe TC/Twitter, EverhthingApplePro/Twitter
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-299628/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania