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オリィ研究所が分身ロボット利用の新しい働き方を開拓するプロジェクト公開、パイロットを募集

オリィ研究所は7月7日、外出困難な人達が分身ロボットOriHime(オリヒメ)のパイロットとなり、新しい働き方を開拓するプロジェクト「AVATAR GUILD」(アバターギルド)を開始した。

AVATAR GUILDは、育児・介護、難病や障害など様々な理由で外出困難となっている人が、企業・自治体とともに新たな働き方の開拓を目指すプロジェクト。従来在宅での就労が困難だった意欲のある方が、分身ロボットカフェで就労訓練を受けることが可能。また企業への就労も支援する。

オリィ研究所は、就労経験がない、あるいは10年以上働けていないなどブランクがあっても、トレーニング、就労準備、就労定着まで従来以上にフォローする体制を構築。社会参加したい方が働ける事例を増やすとともに、 障害を持つ方の雇用を検討、あるいは慢性的マンパワー不足を感じる企業も支援する。

パイロット希望者は、公式サイトでのパイロットエントリー登録後、書類審査および面談(ビデオ面談)による合否を経る必要がある。審査を通過するとオリィ研究所公式パイロットとして登録される。オリィ研究所では、採用を検討している企業の募集も行っている。

オリィ研究所は、2012年より、外出困難な人々が外の世界への参加を実現する遠隔操作型ロボット「OriHime」(オリヒメ)、「OriHime-D」(オリヒメディー)を開発・提供。

2018年には、遠隔操作型ロボットがオーダー、給仕などの接客を行う「分身ロボットカフェ」を期間限定で開催。重度障害者を雇用するなど、分身ロボットを活用した新しい働き方の実証実験を実施。これを受け、従来困難だった重度障害者やテレワークでの雇用に関心のある企業・自治体からの問い合わせ、分身ロボットでの在宅就労を希望する外出困難者が増加したという。すでに過去1年間で、神奈川県庁、日本電信電話、日本マイクロソフト、共和メディカル、三菱地所ホームなどにおいて、難病や重度の障害などで外出困難な方々を紹介し、就労を開始している。

オリィ研究所は、PC・スマホから操作できる分身ロボットを使えば、入院中、重度身体障害があり首から下を動かせなない、あるいは育児や介護、感染防止などで外出が困難という場合でも、カフェ・受付での接客や案内、会議への出席、講師や秘書など、これまでテレワークでは困難だった業務を行えるとしている。

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