Qualcomm(クアルコム)は2019年に「Snapdragon 765」を発表し、低価格な5Gスマートフォン時代の到来を約束した。そしてMotorola(モトローラ)も、このチップを積極的に採用する。同社は高価な端末(結果はまちまちである)を売りにしているが、低価格のデバイスが当面の収入源になることはほぼ間違いない。
米国時間7月7日、Lenovo(レノボ)傘下のモトローラブランドは、Moto G 5Gのローンチを発表した。8日にはヨーロッパで発売されるが、最も注目すべきはG 5Gが349ユーロ(約4万2000円)からと、市場平均を大きく下回ることだ。5G対応スマートフォンは依然として、競合他社のフラッグシップ機がひしめいている。
G 5Gにはリフレッシュレートが90Hz/アスペクト比21:9の6.7インチディスプレイや背面の4カメラなど、注目に値する機能が搭載されている。カメラシステムには撮影時により多くの光を集める4画素技術を搭載した4800万画素のメインカメラ、超ワイドレンズカメラ、クローズアップ専用のマクロレンズ、深度センサーカメラが含まれる。
マクロレンズはスマートフォンではまだかなり珍しく、複数のモデルにこの技術を搭載しているのはモトローラだけだ。多くの人にとってこれは興味深いものだろうが、必要なケースも確かにある。興味深いことに前面にはデュアルセルフィーカメラがあり、1600万画素のメインカメラと、より多くの人を撮影できる広角レンズを備えている。
正直なところ、低価格端末としてはかなり興味深い製品になりそうだ。5000mAhのバッテリーと5G通信、そして90Hzのディスプレイを搭載している。基本モデルは4GBのRAMと64GBのストレージを搭載し、50ユーロ(約6100円)追加すれば6GBのRAMと128GBのストレージが利用できる。サウジアラビアとアラブ首長国連邦にも「数カ月中」に投入される。
一方、モトローラは北米市場向けに500ドル(約5万4000円)以下の5Gスマートフォンを2020年秋に発売することも約束しており、Zラインの端末が次世代ワイヤレス技術にアクセスするためのMoto 5 G Modも追加される。