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「ITアーキテクチャ向けGoogleマップ」開発のSaaS企業LeanIXが86億円を調達

ドイツのボンを拠点とするエンタープライズアーキテクチャソフトウェア企業のLeanIXが、シリーズDで8000万ドル(約86億円)の資金を調達した。このラウンドは、新しい投資家としてGoldman Sachs Growthが主導した。以前の投資家であるInsight PartnersとDTCPも参加している。

シリーズDによって、LeanIXの調達資金総額は1億2000万ドル(約129億円)を超える。同社は、今回の資金を利用して、国際的な成長を継続し、クラウドガバナンスのための補完的なソリューションをさらに開発すると述べている。過去12か月間に、LeanIXは、ハイデラバード(インド)、ミュンヘン(ドイツ)、ユトレヒト(オランダ)に新しいオフィスを開設し、現在世界中に230人の従業員を抱えている(私たちが最後に同社を取り上げたときは80人だった)。

2012年創業のLeanIXは、エンタープライズアーキテクチャスペースで活動しており、そのSaaSは「ITアーキテクチャ向けGoogleマップ」と呼ぶのがふさわしいかもしれない。企業はこのソフトウェアを使用することで、組織で運営されているレガシーソフトウェアから最新のSaaSに至るまでのすべてを網羅することができる。その中には、異なるアーキテクチャがどのように組み合わされているかといった情報はもちろん、ソフトウェアがどの業務プロセスに利用されているのか、どの業務プロセスに適用可能なのか、どんな技術が使われているのか、どのチームが利用している、あるいはアクセス権をもっているのかといったメタデータの作成も含まれている。

つまり、企業が異なるベンダーから買い入れたすべてのソフトウェアを、分散したチーム間でどのように異なっているか、またはどうすればより適切に利用できるかなども含めて、より良く扱えるようにするだけでなく、新しいソリューションを採用したり、これまでのシステムを破棄する際に、より機敏に行動できるようにするということだ。

「多くの有名企業が、LeanIX使うことで、エンタープライズアーキテクチャ(EA)活動の再開に成功しています」と語るのはLeanIXのCEOで共同創業者であるAndré Christ(アンドレ・クライスト)氏だ。「LeanIXの高いユーザビリティと他のデータソースとのシームレスな統合によって、Atlassian(アトラシアン)、Dropbox(ドロップボックス)、Mimecast(マインキャスト)などの急成長しているビジネスも、EAの実践を開始しました」。

画像クレジット:LeanIX

この結果、「LeanIXは現在、300の海外顧客と協力しており、2019年の売上は100%増となった」という。具体的には、総売上の39%は米国市場で、57%はホームグラウンドであるヨーロッパ市場で発生している。

Goldman Sachs GrowthのマネージングディレクターであるChristian Resch(クリスチャン・レッシュ)氏は、次のようにコメントしている。「LeanIXはエンタープライズアーキテクチャー界のソートリーダーです。その力強い売上の増加や、顧客からの高い評価、そして「LeanIXは、ITアプリケーション環境の複雑さを軽減するためのソフトウェアソリューションを開発する」という、ビジョナリーとしてのコンセプトに、私たちは感心しています。大事なことですが、LeanIXのソフトウェアは、クラウドと最新のマイクロサービスアーキテクチャの両方に対する、移行とメンテナンスを企業に対して提供するのです」。

Goldman Sachs GrowthのバイスプレジデントであるAlexander Lippert(アレクサンダー・リッペルト)氏がLeanIXの取締役会に参加する予定だ。

画像クレジット: LeanIX

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(翻訳:sako)

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