iOS14の新機能により、TikTok、LinkedInなどのアプリがユーザーに通知せずにクリップボードの内容を取得していたことが明らかになりました。
Reutersは、ニューヨーク在住のiPhoneユーザーがLinkedInに対して訴訟を起こしたと報じており、クリップボード内容取得の問題に関連した初の訴訟として注目を集めています。
LinkedInは「バグ」と表明していた
iOS14で強化されたプライバシー保護機能により、LinkedInがiPhoneのクリップボードの内容を頻繁に取得していることが7月3日に明らかになりました。
LinkedIn副社長のエラン・バーガー氏は、ユーザーからの指摘に対し、クリップボードの内容取得は一種のバグであり、内容の保存や転送は行っていないと回答しました。さらに数日後には、コードを修正した最新版のアプリをリリースしたとしています。
ユーザーがLinkedInを提訴
Reuterは7月10日、ニューヨーク在住のiPhoneユーザー、アダム・バウアー氏が、LinkedInはユーザーの個人情報を無断で取得しているとして、サンフランシスコ連邦裁判所に提訴したと報じています。LinkedInは、今回の訴訟に関するコメントは発表しておらず、取材に対しても回答を控えています。
裁判所はバウアー氏の訴訟が集団代表訴訟にあたるのか、またLinkedInの行為は法律違反に該当するのかについて審査することになります。
iOS14のプライバシー保護機能の強化により、TikTok等の他のアプリもiPhoneのクリップボード内容を取得していたことが判明しており、今回の訴訟に関する裁判所の判断が注目されます。
Source:Reuters via 9to5Mac
Photo:アメリカ合衆国連邦裁判所
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-300786/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania