現地時間2020年7月14日に米国特許商標庁(USPTO)にて取得した特許情報から、Apple Carには障害物を検知するセンサーとして、近赤外光センサーも搭載される可能性があるようです。AppleInsiderによれば、このセンサーを用いたシステムはLiDARよりも安価だとのことです。
特許名「物体の検出と測距のためのリモートセンシング」
今回公開された特許は、「物体の検出と測距のためのリモートセンシング」というもので、この中には物体を検出するための光源、回路、測距範囲に関する内容が記載されています。
AppleInsiderによれば、本特許では光源として垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)か、近赤外光センサーを用いることが記載されているようです。近赤外光センサーを利用する場合は、カメラもそれに対応した赤外線カメラになるようです。
複数のLiDARを使用したシステムと同様の機能を安価に実現か?
個別の障害物を検出するLiDARと比較して、本特許で検討されているシステムは、近赤外光センサーを使用した広い範囲の監視に適しているようです。
近赤外光センサーとLiDARを併用することで、広い範囲をおおまかに監視しつつ、障害物も高い精度で検出できるシステムになると、AppleInsiderは説明しています。
最近はあまりApple Carの話題が聞かれませんが、本特許のような研究は続いており、将来に向けて市販化が検討されていることが期待されます。
Source:USPTO via AppleInsider, OSRAM
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-301287/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania