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カーネギーメロン大によるAI搭載ゲームはプレイヤーの偏見を緩和する!

タイムラインに自分好みの情報のみが表示される環境は、ともすれば偏見を助長することになりかねない。特に、考え方を身につけていく過程にある学生にとって、多様な考え方を持った人との対話と意見の調整の経験は貴重だろう。

こうしたなか、カーネギーメロン大学の研究者は、偏見の緩和に役立つAI搭載ゲームを開発している。価値観適応型の「Persuasion Invasion」は高校生を対象としたゲームだが、大人も学べそうな内容だ。

価値観をAIが評価して内容に反映

「Persuasion Invasion」には、コミュニティの不和と分裂を引き起こす人々が登場する。プレイヤーは対話を通じて、コミュニティを団結に導く。

ゲームでは、プレーヤーは相手キャラにとって、最も説得力のあるオプションを選択していく。このとき、議論で勝ったり互いの妥協点を探るのではなく、共通の同意事項を見つけるのが目的だ。

ゲームを開始する前に答えるアンケートから、AIがプレーヤーの価値観を評価する。これに応じてプレイヤーにとって魅力的な選択肢を予測。アドバイスにより随時気づきを促すという。

価値観を認識する能力が高まったと判明

研究者が、高校の社会科と英語の授業で同ゲームを導入したところ、82%の学生が同ゲームを実践に効果的な方法と評価。データからトライバリズム(部族中心主義)が軽減し、相手の価値観を認識する能力が高まったことが判明した。

間違ったことを言っても周りから評価される心配のない安全な環境で、生徒は効果的に学べるという。研究者は実験での成功を経て、ゲームをすべての年齢層に向けて展開したいと考えているようだ。

「Persuasion Invasion」はWebページからプレイすることができて、YouTube動画でトレーラーやデモも確認できる。

参照元:Video Game Teaches Productive Civil Discourse and Overcoming Tribalism/ Carnegie Mellon University

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