Rosebud AIは広告などに使用できる、実在しない人物の写真を生成するツールを公開した。マネキンに着せた衣装をアップロードすると、その人物に着せた画像を作れるなど、その高いカスタマイズ性が話題を呼んでいる。
カスタマイズ性を高めた写真生成ツール
商品紹介やオンラインメディアなど、人物写真を使いたいニーズは高い。ストック写真では競合企業と同じものを使ってしまうリスクもあり差別化が難しい。また、自社でモデルを雇い、撮影を行うのはコストがかかるという課題があった。
近年は、人工知能技術を使って実在しない人物の写真を生成するツールが公開されてきた。本物と見分けがつかないような、驚くほど自然な出来栄えに仕上がっている。
Rosebud AIが2019年に公開したツールは、従来のものよりもカスタマイズ性を飛躍的に高めている。例えば、マネキンに衣装を着せた写真をアップロードすれば、実在しないモデルがそれを着た写真が生成できるのだ。
同社のツールを使えば誰でも簡単に、性別・民族・表情を入れ替えるなどの加工が行える。
Eコマースや広告で広がる利用シーン
Rosebud AIでは既に2万5000人以上の実在しないモデルが公開されていると言う。Eコマースサイトや広告など、人物写真を使うユースケースは多い。
特に、多数の異なる人物を使えるようになると、ユーザーの属性に合わせて人物の表示を変えたり、利用状況をシミュレーションしたりする場面も考えられるだろう。
商用利用で提供されている価格体系は、月額19.95ドルで10回ダウンロードできる基本プランと、より大規模な利用を想定した上位のプランだ。
Rosebud AIは2019年に大手アクセラレーターであるYコンビネーターを卒業したことで知られている。150万ドルの資金を調達し、さらなる業容拡大が期待されている。
- Original:https://techable.jp/archives/131986
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:佐藤隆之