サイトアイコン IT NEWS

チューリングテストもパスしそうな文章生成AI、GPT-3はプレゼン資料作りもこなす!

5月のリリース当時には実用性の面で期待外れとの声が聞かれた文章生成AI、GPT-3の活用事例が挙がってきている。

徳島県在住のBemmu SepponenさんはGPT-3をプレゼン用スライドの制作に用いたようだ。ほかにも、GPT-3を用いて指定したウェブアプリケーションを生成するサービスなんかも登場している。

プレゼン用スライドの文章を生成

GPT-3はOpenAIが開発したTransformerベースのモデル。文章を与えると、次に続く文章を生成してくれる。インターネット上の膨大な文章によりトレーニングされていて、なんと1750億個のパラメーターを持つ(先代のGPT-2は15億個)。

英語を話すユニコーンの話など、創造的な文章の生成が得意なイメージのGPT-3だが、プレゼン用スライドの文章生成は実用的とも捉えられるだろう。

Bemmuさんは、プロンプトに「関西のHacker Newsのイベントで提供されたプレゼンテーションです。プレゼンテーションのタイトルは…(A presentation was given at the Hacker News event in Kansai. The title of the presentation was)」と入力して続く文章を生成。ブラッシュアップして、次のスライド生成につなげたようだ。

記述内容に沿ったReactコードも生成

また、カスタマイズすることで「レイアウトジェネレーター」なども作れるようで、Sharif Shameemさんの開発した「debuild.co」では、記述内容に沿ったReactコードを生成する。

GPT-3にチューリングテストを行うKevin Lackerさんのような人も出てきた。ブログ記事では、GPT-3が「情報を提供するためのものではない」としつつも、Q&Aセッションで特定の時期のアメリカ大統領などを正確に答えているのがわかる(人間のように間違いもある)。ちなみに、相手が人間かGPT-3かを判断する方法は、「1600年におけるアメリカ大統領は?」などといった、本来回答のない質問をすることだという。

ほかにも、Manuel Araozさんによるブログ記事、「OpenAIのGPT-3はビットコイン以来最大のものかもしれない(OpenAI’s GPT-3 may be the biggest thing since bitcoin)」を読むと、記事の生成も驚くほどのクオリティなのがわかり、この文章生成AIが今後どう進化するかが楽しみだ。

参照元:I asked GPT-3 to make a presentation for me/ bemmu.com
debuild.co
Giving GPT-3 a Turing Test/ Kevin Lacker’s blog
OpenAI’s GPT-3 may be the biggest thing since bitcoin/ maraoz.com

モバイルバージョンを終了