米国時間7月21日、Instagramは個人が寄付金を募るための新しいツールを発表(Instagramブログ)した。同社によればこれは初期の小規模なテストで、ユーザーは自分のプロフィールページから募金キャンペーンに直接リンクすることができる。テストはまず米国、英国、アイルランドのAndroid版で開始し、その後iOS版に広げる。ユーザーは新しい目的を作ることも既存の目的を支援することもできるが、Instagramは既存のガイドラインと規約(Variety記事)に沿っているかどうか、すべての募金キャンペーンを最初に審査するという。
規約には、対象となる募金のカテゴリーと、承認されない募金キャンペーンの事例が詳しく挙げられている。この規約はFacebookの募金キャンペーンにも適用されている。
個人用募金キャンペーンを始めるには、この機能を使えるユーザーが「プロフィールを編集」→「募金キャンペーンを追加」→「寄付金を募る」と操作する。そして写真と募金キャンペーンのカテゴリーを選び、説明と寄付を募る文章を入力する。承認されると募金キャンペーンを30日間実施することができ、オプションで1回だけあと30日延長できる。
ということは、この機能は期間限定の目的を支援するものであり、継続的な募金にとって代わるものではない。
募金キャンペーンへの寄付にはFacebook Pay(Facebook発表)を利用する。Facebook PayはInstagramの新しいショッピング機能にも利用されている(未訳記事)。
Instagramは今後数カ月でこの機能を強化し、ユーザーのフィードとストーリーズの両方で募金キャンペーンを共有できるようにするという。
Instagramが募金を支援する方法はこれだけではない。
すでに同社は条件を満たす非営利団体やサポーターに対し、ストーリーズの寄付ステッカー(Engadget記事)での募金機能や、最近ではライブストリーム向けのライブ寄付機能を提供している。非営利団体に対しては同社が手数料を負担するが、個人用募金キャンペーンに対してはキャンペーン作成者の居住国に応じて手数料を差し引く(Facebookヘルプセンター)。
Facebookのプラットフォーム全般で募金活動は広く実施されている。例えば1月以降、新型コロナウイルス(COVID-19)関連の取り組みや目的に対してInstagramとFacebookの合計ですでに1億ドル(約107億円)以上の寄付が集まった。直近の30日間で、米国でのInstagram上の寄付は2倍になった。
個人用募金キャンペーンのテストは少人数のユーザーから開始されるが、Instagramは今後数カ月でこの機能を拡大していく計画だという。
画像クレジット:Instagram
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(翻訳:Kaori Koyama)