【特集】夏の最新ヒット傑作モノ
在宅ワークも定着してきたが、一般的な生活で最も三密(密閉/密集/密着)が起こりやすいのが、通勤・通学時の公共交通機関。ほとんどの人が同じ時間帯に動くのだから仕方がない。しかし、自力で移動すれば三密は避けられる。その手段としてピッタリなのが、125cc以下のバイクだ。軽快に移動ができ、遊びの道具にもなる、通称“原付二種”を手に入れて、NO密ライフを送ろう。
■原付二種は機動性に優れ燃費も良く、経済的に優れている
原付二種、正式名は「第二種原動機付自転車」。排気量が50ccから125ccまでの二輪車で、運転するには小型限定普通二輪免許、もしくはAT小型限定普通二輪免許が必要 だ。しかし、普通自動車免許を持っている人ならば、マニュアルが最短で9時限(3日)、ATであれば最短2日の教習所で免許が取得できるのだ。
なぜ今、原付二種なのか。まず、車体が小型軽量で取り回しが容易なので、二輪初心者でも比較的乗りやすいことが挙げられる。加えて法定速度が時速60kmで、交差点の右折も二段階右折をする必要がない。だから大抵の幹線道路で四輪車や125cc以上の二輪の流れに乗って走ることができる。つまり機動性に優れた乗り物であるうえ、自賠責保険が原付一種(50cc以下)と同じで、燃費も良く、車検も必要ないので経済的に優れているのだ。また、二人乗りもできるので、カワイイ女性を後ろに乗せてミニツーリング、なんてこともできてしまう。
あえてデメリットを探るとすれば、高速道路に入れないことと、アンダーパスやオーバーパスなどで通行禁止の場所があるくらい。都市部での移動という実用性と、趣味として楽しむことも可能という、幅広いが使い方ができる乗り物なのだ。
■原付二種を選ぶ理由
(1)法定最高速度が「60km/h」…道でクルマの流れに十分ついていける
(2)交差点でクルマと同じ右折ができる…50ccのように二段階右折しなくていい
(3)経済性に優れている…自賠責保険が原付一種と同じ金額。燃費が良い
(4)二人乗りも可能…原付一種は定員一名。二種であれば2人乗りも可能
■都内最大級!バイクのデパート「SCS」に聞く“原付二種の選び方、活用の仕方!”
かつては、“誰でも乗れる手軽な二輪車”と言えば、通称 “原チャリ”、排気量50cc以下の原付一種が主流だったが、今や販売台数でもこのクラスは減少傾向。メーカーも125ccクラスのラインナップを充実させてきている。その理由はどんなところにあるのだろうか。
「原付二種が伸びてきている、と言うよりも50ccクラスが下降してきているんです。数年前から始まっています」と、都内最大級の二輪車売り場面積を誇る、SCS白山本店の佐藤勝さん。
そこに新型コロナウイルス禍が襲い、いわゆる“三密”を避けるために、バイク移動を考える人が出てきたのだ。
「そういったお客さんもいます。今のバイク人口の平均は50代半ば、ちょうど80年代のバイクブーム時に現在の普通二輪免許を取った方が中心です。そんな人たちが、“原付二種だったらすぐに乗れる”と、牽引していると思います」
2018年7月に道交法が改正され、AT小型限定普通二輪免許が取りやすくなったことも追い風になっていると言う。
「 “新しい日常” などと言われますが、バイクで人が密にならないアウトドアに出かけたり、景色がいい道をのんびり走ったりする楽しみ方も、これからはいいと思いますよ」
50ccクラスより制約が少なく走れる原付二種、自分なりの活用方法を考えてみてはどうだろうか。
SCS白山本店
住所:東京都文京区白山2-1-16
電話番号:03-3815-6221
営業時間:10:00〜19:00
定休日: 水曜日
■個性派ぞろい。HONDAの原付二種は遊び心満載!
1. 可愛いフォルムの中に走りの基本を注入
【小型二輪】
「Monkey 125」(40万7000円〜)
かつてホンダのファンバイクの象徴だったモンキーのフォルムをそのまま踏襲した、眺めるだけで楽しく、可愛く感じるバイク。空冷OHC単気筒エンジンは、幅広い回転域でトルクフルな特性を発揮してくれるので、ストレスなくどこにでも軽快に走って行ける。
2. 見た目のインパクトに“使える” “遊べる” 性能を+α
【小型二輪】
「GROM」(36万3000円)
斬新なネイキッドスタイルのデザインのボディに、極太12インチタイヤ、それにストレスフルに回るエンジンで、軽快かつ、安定した走りが楽しめる。デジタルメーターには、エンジン回転数に速度、燃料計、走行距離などを航空機のグラスコックピット風に表示してくれる。
3. 野性味もある性能を洗練されたデザインに包んだ
【小型AT】
「Cross Cub 110」(34万1000円〜)
「街走りが多いけど、その気になれば自然の中だって!」という意気込みを感じさせてくれる洗練されたデザイン。走りのほうも軽快かつパワフルで、ストップ・アンド・ゴーが多い街中から、ちょっとした山道まで入っていける。くまモン仕様もある。
4. 街中から野山まで力強い頼りになる相棒
【小型AT】
「CT125・ Hunter Cub」(44万円)
長く“ハンターカブ”として親しまれてきた「CT110」 のスタイルを継承しながら、現代にフィットする機能性と走行性能を追求したモデル。リラックスした姿勢で乗ることができ、特に低・中速域で力強い出力特性のエンジンは、街中から野山まで連れ出してくれる。
■スポーティーな走りができるYAMAHAのスクーターたち
5. MAXシリーズのDNAを継承する125ccスクーター
【小型AT】
「NMAX AT」(35万7500円)
ヤマハのビッグスクーターの象徴であるMAXシリーズ。そのスポーティーな走りと斬新なスタイルのDNAを受け継ぎ、コンパクトなボディに凝縮したモデル。安定した走行感は、都会の街中を駆け抜けるのにピッタリだ。
6. MotoGPマシンを彷彿させるデザインがスポーツ心を呼び覚ます
【小型AT】
「Cygnus X」(35万5500円)
エアロダイナミクスを強調したボディデザインは、そのままフルカウリングをまとったヤマハのMotoGPマシンを彷彿させる。常用回転域で優れた出力とトルク特性を持つエンジンは、軽快なハンドリングと相まって、スポーティーな走行も可能にしてくれる。
7. 爽快な走りと実用性を兼ね備えたモデル
【小型AT】
「BWʼS 125」(35万5500円)
遊び心と精悍さを両立させたボディデザインが秀逸なスクーター。空冷4バルブエンジンは、スタートからストレスなく加速を感じさせてくれて、スポーツ走行も楽しませてくれる。 シート下のトランクも収納力抜群で、実用性も兼ね備えている。
■コンパクトなボディで安定感ある走りのSUZUKIのスクーター
8. 優れた加速性能を誇る“通勤快速”マシン
【小型AT】
「Swish」(32万4500円)
前後10インチのタイヤ径は、街中での取り回しの良さに加え、軽快な操作性と安定感のある走行性能を作り出している。中間加速に優れた125ccのエンジン特性は、まさに “通勤快速” としての利便性に富んでいる。
9. 経済性抜群で良く走る毎日の足!
【小型AT】
「Address110」(21万7800円)
装備重量が99kgと、国内原付二種スクーター最軽量クラスで、街中での取り回しもラク。そのうえ価格も20万円代前半とリーズナブルで、本当に“毎日の足”として使うのにピッタリなモデル。110ccのエンジンは、低燃費と心地良いパワー発生での加速感を両立させている。
■タイからやってきたGPXの個性的なビジネススタイルバイク
10. 認知度は低いけど個性を求めるならこんなバイクも!
【小型AT】
「POPz」(27万2800円)
「ん? コレってあのバイクのカラーバリエーション...」、ではない! れっきとしたタイのバイクメーカー、GPX社の「POPz(ポップス)」というキュートでカラフルな125ccバイクなのだ。「他人とは違ったバイクに乗りたい」「少し目立ちたい」という人ならば、こんな選択肢があってもいいはずだ。
■KAWASAKIの伝統「Z」の名称を冠するスーパーネイキッド125
11. 「Z」シリーズの中で最も軽く、コンパクト
【小型二輪】
「Z125 PRO」(35万2000円)
1972年にアメリカで発売された「Z1(900 Super4)」、そして国内向けの「Z2(750RS)」に始まる、カワサキのスポーツバイクに与えられる名称 “Zシリーズ”。その遺伝子を受け継ぐ125ccクラス。軽量コンパクトなボディと高回転域まで回るエンジンは、遊び心とスポーツ心の両方を満たしている。
■現存世界最古のモーターサイクルブランド・Peugeot Motocyclesのネオレトロ
12. お洒落でエレガントなフランスのスクーター
【小型AT】
「Django 125 Evasion ABS」(39万3800円)
プジョーと言えば主にクルマを想像するが、実は2輪部門もある。それが “プジョー・モトシクル”だ。ジャンゴは1950年代のS55やS57というモデルをモチーフに、現代に復刻させたモデル。丸いヘッドライトと豊麗なボディラインがエレガントさを感じさせる。
■イタリアのエスプリを感じるVespaの125ccクラス
13. ベスパブランド誕生60周年を記念したモデル
【小型AT】
「LX 125 i-GET」(39万6000円)
LXは2005年のベスパブランド誕生60周年を記念して誕生した。ネーミングはローマ数字の「60」に由来している。その車体デザインとスタイルは、まさに世界中のスクーターのベンチマークと言っても良いかもしれない。現在のモデルにはUSB充電ポートも装備され、スマホやタブレット類の充電も可能だ。
14. エレガントなカラー&デザインで軽快な走り
【小型AT】
「NEW Primavera 125 ABS Relax Green」(46万7500円)
1968年に初代がラインナップに登場し、イタリア語で “春” を意味するプリマベーラの名を与えられたモデル。2020年の新色は、イタリアでポピュラーな飲み物、ミントラテからインスパイアされたもの。デザインやカラーがお洒落なだけでなく、パワフルなエンジンは軽快な走りも実現してくれる。
15. かつての人気車「ET3」をリスペクト
【小型AT】
「Primavera S 125 ABS Special Edition」(47万8500円)
プリマベーラは1982年まで生産され、その後2014年に復活を遂げたシリーズ。そのスペシャルエディションは、サンセットオレンジのカラーリングをボディにまとい、かつて大人気だった「ET3」というモデルを彷彿させるスポーティーなイメージを強調している。
※2020年7月6日発売「GoodsPress」8月合併号掲載記事をもとに構成しています
<文/松尾直俊 写真/湯浅立志>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/311983/
- Source:&GP
- Author:&GP