2020年の世界全体での5G対応スマートフォン生産台数は順調に増え、2億3,500万台に達するとの予想を、調査会社TrendForceが明らかにしました。この数字はスマホ全体の生産台数の18.9%に相当します。
5G対応iPhone、7,000万台生産されると予想
2020年上半期(1月〜6月)に5Gスマホ市場を牽引するのは中国ベンダーであり、5Gスマホ生産台数の75%を占めるとTrendForceは予測しています。
しかし2020年下半期(7月〜12月)にはAppleがiPhone12シリーズで5Gスマホ市場に参入、2020年通年での5G対応iPhoneの生産台数は約7,000万台に達する見通しです。
新型コロナウイルスの影響でスマホ需要が低迷したため、2020年通年での世界スマホ生産台数は昨年よりも減少し12億4,000万台となる見込みですが、5Gスマホの生産台数は順調に増え、全体に占める割合は18.9%と、前年と比べ大きく増加することになりそうです(Figure 1参照)。
Appleは5Gスマホ生産台数で2位に
興味深いのはベンダー別の5Gスマホ生産台数による順位です。上位6社のうち4社が中国メーカー、1位はHuawei(予想生産台数7,400万台)となっています。この予想についてTrendForceは、米国の制裁を受けているHuaweiは、中国市場の5G化対応に専念しているためと説明しています。
そしてAppleは、5Gスマホ生産台数で2位にランク入りすると予想されています(予想生産台数7,000万台)。ただし5G対応によって上昇するコストを販売価格に反映させた場合、売上が予想よりも少なくなる可能性があるとのことです。
Samsungが12%(予想生産台数2,900万台)と、Huawei、Appleから大きく離れて3位となっているのは、同社が近年中国市場において大きくシェアを落としていることが理由として挙げられています。
以下、4位Vivo(同2,100万台)、5位Oppo(OnePlus、Oppo、Realme含む。同2,000万台)、6位Xiaomi(同1,900万台)と続いています。
5Gスマホ、2021年には全体の39.5%に
TrendForceは、今年中には5Gチップセットの価格が安定し、5Gスマホの販売価格が下がり始めると見ています。そのため5Gスマホ生産台数は2021年には5億台を超え、スマホ全体の39.5%を占める見通しです。
またコロナ禍で5Gインフラの敷設に遅延が生じたものの、早ければ2025年には世界全体のネットワークの50%以上が5Gとなると同社は見ています。
Source:TrendForce
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-303117/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania