今回はNITECOREのEDC(Every Day Carry)ガジェットです。NITECORE、SNAP、HOOKの頭文字をとって「NSH10」。チタン製のカラビナですね。
最近、チタン製のカラビナはある種の流行になっており、特徴的なデザインを見かけるようになりました。NITECOREもその流れに乗った感じかな。オーソドックスなO型、D型、SBINER系のS型など、ベースになる形はある程度限られているカラビナですが、NITECOREは「3」型でしょうか。面白い形をしています。
ゲートを開いた状態。ゲートの開き角度が45度であることが売り文句になっているのですが、今のところそれほどメリットを感じません。ゲートを開いても下側のツールが脱落しない構造で、非常に好ましい感じがします。デザイン的にも端正ですね。バネ性に関しては、チタン合金よりも鉄合金の方が明らかに優れています。デザインにこだわりすぎてフルチタンのものよりは、個人的にはステンレスや鋼の方を信用しています。
この部分のカエシ(返し)がないのが好ましい感じがします。ロッククライミングやラペリングで使用される本来のカラビナは、閉じているか開いているかで強度が数倍異なります。それはカエシの部分で荷重の一部を受けるからなのですが、ファッションカラビナではそこまでの強度は不要でしょう。カエシがないことで、ベルトループや紐類からの離脱を素早く確実にできます。汎用のカラビナはよく引っかかってあたふたしますよね。
ちょっと引っ掛けてみました。16kg。持ち上げても変形しません。指が痛い。なかなかの耐荷重。基本的に、重量物には使わないようにということですので、真似はしないでくださいね。数キロ以内の使用が推奨です。
栓抜き機能を試しましたが…抜けなくはないものの正直しんどい(笑)。ビンの方を少しずつ回して位置を変えながら、クラウンを開いていくイメージかな。専用の栓抜きのようにスポン!といくものではありません。あくまでも緊急時用。酒を持ち寄って飲み会をした時に、栓抜きを忘れると一気にテンションが下がるので、そういう時には活躍しそう。
似た感じで、ドライバーの方も緊急避難的な設計思想に思われます。あまりぴったりと合うものではありません。マイナス・プラスどっちも回せますがそれなりに気を使います。その分、幅広いサイズを回すことができます。この辺はユーザー側にも割り切りが必要ですね。
表面仕上げはマットで高級感があり、同ブランド「NWS10」「NWS20」ホイッスルに似ています。その反面、価格はお求めやすい範囲かと思うので、EDCアイテムをカラビナでまとめたい人には最適でしょう。TEC ACCESSORIES、NITEIZEなどとは相性の良いアイテムです。(アカリセンター価格:1320円)
<文・写真/アカリセンター>
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連載[Gear Maniax]
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/311479/
- Source:&GP
- Author:&GP