Appleのオンラインストアでは当初、ゴルフボールとティーのセットが販売されていました。ほかにも今では想像できないような、ありとあらゆるAppleロゴ付き商品が取り扱われていたのです。米メディア9to5Macが、Appleのオンライン販売の歴史と、売られていたユニークなロゴ付き製品を紹介しています。
Appleオンラインストアの前身「AppleDesigns.com」
90年代中頃までは、Macを買うには地元の販売店へ足を運ぶしかありませんでした。Appleが現在の形のAppleオンラインストアを立ち上げたのは1997年11月ですが、実はそれ以前にもオンライン販売に挑戦しています。それがAppleDesigns.comです。
AppleはAppleDesignsのことを「Appleのオンラインデパート」と呼んでいました。立ち上げ当初、同サイトのフルページ広告がMacWorld誌に掲載され、AppleのWebサイトでも「Appleソフトウェア」や、友人・家族へのギフトを買える場所としても紹介されていたそうです。
長年Macを使っているハイラム・ハッケンバーガー氏によれば、AppleDesigns.comが開設される前は、Appleは「The Apple Collection」というカタログで、ロゴ付きの衣類やバッグなどを通販していました。
「Appearance Manager」からヒントを得たデザイン
AppleDesignsのWebデザインは今見ると非常に古めかしいものの、そこかしこにAppleらしさが漂っています。Mac専門家によるとこのデザインテーマは、Mac OS 8およびMac OS 9のパーソナリゼーションツール「Appearance Manager」からヒントを得たものだとか。
販売されていた製品を9to5Macがまとめた画像を見ると、その種類の多さに驚かされます。Tシャツ、スウェット、キャップ、ジャケットはもちろん、トランプやペット用のえさ入れ、置き時計や懐中時計まであります。
AppleDesignsでは、Mac OS Watchも売られていました。同製品は2014年に初代Apple Watchが発売されてから一部のファンの間で密かに人気が再燃したそうです。またWebSurfer Sam Watchという腕時計もありました。
商品をショッピングカートに入れたら、「Ring Out」ボタンを押して注文する仕組みでした。オンラインでも購入できましたが、注文書を印刷し、Faxか電話で注文するケースが多かったようです。当時はまだすべてのWebブラウザが、オンラインショッピングとセキュアコマースに完全に対応していなかったためです。
そしてAppleDesignsは1998年、Appleオンラインストアの立ち上げ後まもなくその役割を終えます。その後はスティーブ・ジョブズ氏の指揮のもと、Appleロゴ製品の数は絞られ、本社内のストアでのみ扱われるようになりました。
Source:9to5Mac
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-303747/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania