米国時間7月28日、Spotify(スポティファイ)は、最近提供開始したリスト共有機能のGroup Session(グループセッション)をアップデートを発表(Spotifyニュースリリース)した。5月にスタートしたGroup Session(未訳記事)はいわゆる「パーティーモード」機能で、利用者が共同プレイリストにリアルタイムで曲を追加したり、他のユーザーのデバイスで再生されている曲を制御したりできる。発表当時Spotifyは、ソーシャルディスタンス命令は出ているが、この機能は隔離された家族や少人数のグループなどが利用するのに便利だと説明していた。
しかし今回のアップデートは、Group Sessionを本格的に新型コロナウイルス時代に対応させるものだ今後プレミアムユーザーは、同じ場所にいなくても、同じプレイリストやポッドキャストを同時に聞くことができる。これまでこの機能を使うためには、ユーザーが物理的に同じ場所にいる必要があり、共通プレイリストに加わるためには自分のデバイスでバーコードをスキャンしなければならなかった。
これからは、Group SessionのホストからメッセージアプリやSMS、ソーシャルメディアをなど通じて送られてきた「join」(参加する)リンクをクリックすれば、2~5名のユーザーがGroup Sessionに参加できる。ホストは、Spotifyアプリのプレイ画面の左下隅にある「Connect」メニューから「Start a Group Session」を選んでリンクを取得して友達や家族におくることができる。
招待された人はリンクをクリックするかSpotifyのコードをスキャンしてセッションに参加できる。
セッションが始まったら、ホストとゲストはリストにある曲を一時停止、再生、スキップ、選択したり自分で追加したりできる。誰かが変更すれば参加者全員のデバイス上で直ちに反映される。
Group Sessionは昨年開発中(未訳記事)であることが発見(@wongmjane投稿)された。新型コロナウイルス蔓延よりずっと前だ。当初は、Spotifyにパーティー好きや大学のルームメイトなどのソーシャルユーザーをプレミーム会員にアップグレードさせるための機能として考えられていた。しかし、ソーシャルディスタンス令が続くいま、パーティーモードを必要とする人はほとんどいない。
Soptifyは、ユーザーが物理的に近くにいなくてはいけないという条件があるために機能が利用されていないと見て、リモート利用も可能にしたものと思われる。
しかし、もっと大きい制約はGroup Sessionがプレミアムユーザーに限られていることだ。
現実はといえば、友達と(バーチャルに)会って音楽を聞く時間のある人は、ほとんどが無料アカウントの若者であり、新機能を試すこともできない。Group Sessionは無料ユーザーでも共有リストに参加できるようにして、機能で有料ユーザーと差をつけることを考えるべきだ。
Group Sessionに有料ビデオ広告を組み合わせて、スポンサーのお知らせを見た後一定時間参加できるようにすることも考えられる。
Group Session機能はまだ公開ベータ状態なので、まだ開発、テスト中ということなのだろう。Spotifyによると、新機能はプレミアムユーザー全員が本日から利用できるとのこと。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )