米国時間7月30日、Google(グーグル)はAndroid版Chromeのオートフィル機能をアップデートした(Chromiumブログ記事)。クレジットカードを使うときに、CVCコードではなく生体認証を利用するのだ。ほかに内蔵のパスワードマネージャーがアップデートされ、サイトへのサインインがやや簡単になった。
Chromeはすでに、Windows上とmacOS上ではW3CのWebAuthnスタンダードによる生体認証を使っている。今回のアップデートで同様にAndroidでも利用可能になる。
Android上のブラウザーで何かを買うと、本人性を確認するためにクレジットカードのCVCコードの入力を求められる。クレジットカードの番号がスマートフォン上に保存されていてもだ。しかし自分のクレジットカードが手元にないときなどは、コードの入力が面倒だ。
そこで今度からは、スマートフォンの生体認証を使って、指紋だけでスニーカーなどを買えるようになる。クレジットカードのCVCはいらない。もちろん、この新しいシステムは強制ではないので、オプトアウトもできる。
パスワードマネージャーのアップデート内容は、保存されている各サイトのアカウント情報をAndroidの標準のダイアログからオートフィルできること。デスクトップのパスワードマネージャーでは、とっくに実現していた機能だが、このアップデートでChromeも随分便利になる。パスワードマネージャーを使う人が増えれば、ウェブもより安全になるだろう。この新機能は数週間後にAndroid上のChromeに追加されるが、同社によると今後はもっとさまざま便利機能が登場するそうだ。今回は、その序の口のようだ。