新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためリモートワークを導入する企業が増える中、自宅時間を有効に過ごすためのサービスに需要が高まっている。緊急事態宣言解除後も働き方の見直しや第二波のリスクなどを考慮し、日立製作所や大和証券グループをはじめ、在宅勤務を継続している企業も多い。
リモートワークが長期化してくると、「慣れない在宅勤務や生活の場の一部に仕事が組み込まれる環境にストレスを感じる」という声も。そんな中、オンラインヨガやセルフヘアカラー、荷物管理といった自宅時間を快適に過ごすためのサービスのユーザー数が増加している。
オンラインヨガの会員数が1.7倍に増加
また、12歳以下の子どもがいるユーザーを対象に「withコロナ時代」におけるお子様の心身の健康に関するアンケートをとったところ、76.2%が健康に関して心配なこととして「外出によるウイルス感染のリスク」を挙げていた。
これを受けて、レッスンプログラムの中に、未就学児と一緒にできる「親子ヨガ」や12歳以下の子ども向けの「キッズヨガ」を開講。在宅による子どもの運動不足や親子間のコミュニケーション低下の改善が期待できる。
パーソナライズヘアカラーのCOLORISはユーザー数1万人を突破
パーソナライズヘアカラーを販売するCOLORIS(カラリス)は2020年3〜5月の合計受注数は1万個を突破。ユーザー数が1万人を達成している。COLORISはオンラインカウンセリングで自身の髪質や希望する髪色などを入力すると、ヘアカラーとトリートメントを郵送してくれるサービス。
リモートワークの拡大やマスクの常時着用など生活スタイルの変化によりメイク用品の売り上げは減少している。その一方で、マスク着用時でもオンライン会議の時でも常に人目に触れるヘアカラーに大きな変化はないとのこと。「感染がこわくて美容室に行けない」という声が多い中、ヘア美容の新たな選択肢としてパーソナライズヘアカラーを利用する人が今後も増えそうだ。
収納サービスのサマリーポケットは年平均成長300%を維持
新型コロナウィルスの影響により自宅にいる時間が増え、部屋の環境を整えたいというニーズも増えている。収納サービスのサマリーポケットは、年平均成長300%を維持。
さらに、同社が2020年7月6日〜7月12日にかけて実施したユーザーインタビューでは、83%の人が「おうち時間が増えた」と回答。そのうちの4人に1人が「今後、預ける荷物量が増えそう」と答えており、在宅時間の増加により、これからも外部収納ニーズがより増えることが予想される。