2020年第2四半期(4月〜6月)の世界スマートフォン出荷台数を調査会社Canalysが公開しました。世界的に新型コロナウイルスの影響が深刻化し、全体の出荷台数が前年同期比マイナス14%と落ち込む中、Appleだけは前年同期比25%と大幅なプラス成長となりました。iPhone SE(第2世代)の効果と見られます。
スマホ全体の出荷台数はマイナス12%、Appleだけプラス成長
Canalysによると、2020年第2四半期の世界スマートフォン出荷台数は2億8,470万台で、前年同期比で14%の減少となりました。
Canalysが先に発表したとおり、HuaweiがSamsungを抜いて出荷台数トップに立っていますが、出荷台数上位5社のうち、Appleだけが前年同期比で出荷台数が増加しています。
Appleの出荷台数は4,510万台で、前年同期の3,600万台から25%と大幅に伸びています。出荷台数シェアは15.8%でした。
以下のグラフで2017年からのスマートフォン出荷台数(縦棒)と成長率(折れ線)で見ると、2020年に入ってからのスマートフォン市場が特に大きく落ち込んでいることが分かります。
iPhone SE(第2世代)の成功で出荷台数大幅増
例年、Appleの出荷台数は秋の新型iPhone発表で一気に増えるため、4月〜6月に出荷台数が大きく伸びることはありません。
2020年のこの傾向は、4月に投入されたiPhone SE(第2世代)の効果で間違いない、とCanalysは指摘しています。
同社のアナリストは、iPhone SE(第2世代)はiPhone全体の28%を占めていると推計しています。なお、iPhone11は現在も40%近いシェアを握っているとみられます。
iPhone SE(第2世代)は、とくに中国で成功を収めており、出荷台数は770万台で、iPhoneの35%に達しているとみられます。
iPhone全体の売上高は前年同期比2%増
Appleが現地時間7月30日に発表した四半期業績によると、iPhone全体の売上高は264億1,800万ドル(約2兆7,684億円)で、前年同期比2%のプラス成長でした。
iPhone SE(第2世代)は、日本では44,800円(税別)からと手頃な価格ゆえに、売上高を大きく押し上げてはいないものの、旧モデルユーザーの買い替えを促進し、秋のiPhone12の需要に影響を与えずに需要を押し上げる効果があったようです。
Source:Canalys via 9to5Mac
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-304518/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania