Googleが最新スマートフォン「Google Pixel 4a」を発表しました。Google StoreでSIMフリー版を購入できるほか、ソフトバンクも取り扱います。SIMフリー版の価格は4万2900円(税込)で、8月14日から予約受付を開始し、8月20日に発売されます。同時に、日本での初めての発売となるワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」も発表されました。8月20日発売で、価格は2万800円(税込)。Google Storeのほか、au、ソフトバンク、家電量販店でも購入できます。
■Pixel 4の半額以下だけど軽くてパワフル
Google Pixel 4aは、発売中の「Google Pixel 4」の廉価版です。しかし、性能は“安かろう悪かろう”ではなく、むしろ、本家に近い性能を備えていることが特徴。それは「Pixel 3」の廉価版として発売された「Pixel 3a」でも実証されており、廉価版と言うより、“高コスパモデル”と呼ぶべきかもしれません。Pixel 4を発売された時からPixel 4aを待っていた人も少なくないでしょう。
まず、Pixe 4とPixel 4aの差分を押さえておきましょう。
▼Google Pixel 4/Pixel 4aの主なスペック
<ディスプレイ>
Pixel 4:5.7インチ/FHD+(2280×1080)
Pixel 4a:5.81インチ/FHD+(2340×1080)
<プロセッサ>
Pixel 4:Snapdragon 855(最大2.84GHz)
Pixel 4a:Snapdragon 730G(最大2.2GHz)
<メモリ>
Pixel 4:RAM 6GB、ROM 64GBまたは128GB
Pixel 4a:RAM 6GB、ROM 128GB
<背面カメラ>
Pixel 4:16メガピクセル(F2.4)+12メガピクセル(F1.7)
Pixel 4a:12メガピクセル(F1.7)
<前面カメラ>
Pixel 4:8メガピクセル(F2.0)
Pixel 4a:8メガピクセル(F2.0)
<バッテリー>
Pixel 4:2800mAh
Pixel 4a:3140mAh
<ワイヤレス充電>
Pixel 4:対応
Pixel 4a:非対応
<生体認証>
Pixel 4:顔認証
Pixel 4a:指紋認証
<FeliCa>
Pixel 4:対応
Pixel 4a:対応
<Motion Sense>
Pixel 4:対応
Pixel 4a:非対応
<SIM>
Pixel 4:nanoSIM + eSIM
Pixel 4a:nanoSIM + eSIM
Pixel 4aは、上位モデルのPixel 4よりワンランク低いプロセッサを採用し、背面カメラをシングルカメラにするなどして、コストダウンを図っています。Pixel 4に初搭載された画面に触れずにジェスチャーで操作する「Motion Sense」やワイヤレス充電が省かれていることも大きな差分です。
カメラはシングルレンズながら、背景をぼかす「ポートレートモード」での撮影ができ、「夜景モード」も備えています。
Pixel 4aのほうが画面がわずかに大きく、バッテリー容量が増えているなど、むしろ上回っている部分もあります。Pixel 4は64GBモデルが8万9980円(税込)で、128GBモデルが10万3950円(税込)。Pixel 4は、その半額以下で買えるわけですから、Motion Senseやワイヤレス充電を必要としないのなら、圧倒的にお買い得と言えるでしょう。
筆者はPixel 4aにいち早く触れることができましたが、その軽さにも驚きました。Pixel 4は162gですが、Pixel 4aは143g。片手で操作したい人には魅力的なサイズ感です。カラバリはJust Blackのみ。なお、Pixel 4は、画面サイズが大きいPixel 4 XLもリリースされましたが、Pixel 4aは1モデルのみで、XLは発売されません。
■5G対応モデルの発売も予告
Googleは、2020年後半に5G対応モデルを発売することも発表しました。Pixel 4aを5Gに対応させた「Google Pixel 4a 5G」と、Pixel 4の後継モデル「Google Pixel 5」が発売されるのとこと。詳細なスペックは公表されていませんが、“どうせなら5Gで使いたい!”という人は、もうちょっと待ちましょう。
■リアルタイム翻訳もできるPixel Budsはデザインも◎
Pixel 4aと同時に発売される「Google Pixel Buds」は、海外ではすでに発売されているワイヤレスステレオイヤホンです。
他社製品と比べたアドバンテージは、Googleアシスタントを利用できること。「OK Google」と話しかけるか、左右どちらかのイヤホンを長押しして話すことで、音楽再生の操作やメッセージの返信などができます。
さらに、Android 6.0以降のスマホと連携して使う場合、リアルタイム翻訳機能も利用できます。日本語と英語を含む40言語に対応し、スマホで言語データをダウンロードしておけば、オフラインでも利用できるとのこと。
音質にも配慮されており、静かな場所から騒がしい場所に移動すると、自動的に音量が調整される「アダプティブ サウンド」機能を搭載。突然、音量が変化するわけではなく、持続的なノイズに合わせて音量が調整される仕組みで、ユーザーが手動で音量を調整した場合は、一時的にアダプティブ サウンドは無効になります。
数千人の耳の形をスキャンしてデザインされた形状は、多くの人に耳にフィットしやすく、3サイズのイヤーチップで調整することも可能。色は、Cleary White、Almost Black、Quite Mintの3色から選べます。
1回の充電で最長5時間の音楽再生が可能で、ワイヤレス充電ケースも併用すれば最長24時間使用できます。ケースにイヤホンを入れて、10分で音楽再生2時間分、1時間でフルに充電できるので、充電時間を待つストレスも感じないでしょう。
Pixel Budsは、PixelではないAndroidスマホを使っている人もチェックすべきイヤホンと言えるかもしれません。
>> Google Store
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/313860/
- Source:&GP
- Author:&GP