株式会社Luupは、2020年5月25日より都内主要6エリアの一部で小型電動アシスト自転車のシェアリングサービス「LUUP(ループ)」の提供を開始。
そしてこのたび、ローソンに「LUUP」のポート(LUUPのモビリティを借りたり返したりすることができる場所)を導入することが決定した。
Techable(テッカブル)では以前、電動マイクロモビリティのシェアリングサービス普及に尽力する同社の代表・岡井大輝氏にインタビューを行い、日本における電動マイクロモビリティの位置づけや同社が目指す電動マイクロモビリティを使うためのインフラサービス作りについてまとめているので、そちらもぜひ併せて読んでみてほしい。
まずは、三軒茶屋一丁目店から!
そして、国土交通省は2017年に「全国コミュニティサイクル担当者会議」の資料のなかで、港区を中心に都内で展開しているシェアサイクルサービスの平均利用時間は約37分と発表している。
このことから、人々がラスト・ファーストワンマイルの移動に電動アシスト自転車のようなモビリティを利用する傾向にあるということがうかがえる。
さらに、昨今の新型コロナウイルスの影響で、非三密型の移動手段のニーズの高まり、通勤や買い物のスタイルの変化によるコンビニエンスストアの重要性の高まりを受け、このたびローソンへの「LUUP」のポート導入に乗り出したのだ。
ポート導入第1号店舗は世田谷三軒茶屋一丁目店に決定。2020年8月4日より6台の小型電動アシスト自転車が利用可能になる。
「ちょっとそこまで」をより便利に
ポート導入店舗で利用できるのは、同社が開発した「LUUP Cycle Lite」という小型電動アシスト自転車。この自転車は、既存のシェアサイクルサービスと比較して短距離移動に最適化されているのが特徴だ。
快適さと安全性のために走行時の「軽さ」を追求した結果、タイヤは小経になった。また、「軽さ」とともに実現した「小型化」によって、自販機1台分のスペースがあればポートを設置できるため、エリア内において最高密度でのポート設置が可能だという。
「LUUP」は、ライド開始時に降車ポートを予約する仕組みをとっているが、ポートが高密度で設置されることで目的地付近の返却場所を探せる。高密度シェアの実現は、「近場への移動」の利便性向上に一役買いそうだ。
「軽くて小さい」と聞くと、そのパワーに疑問をもつ人もいるかもしれない。しかし、最高速度こそ抑えているが、坂道などを軽い負荷で登れるようアシスト力を強化しているため、短距離移動には十分な性能を備えているといえるだろう。
さらに、機体だけでなく料金も短距離移動に最適化。初乗り10分100円でそれ以降は1分ごとに15円という設定だ。
今後は、ローソン店舗への導入を進めると同時に、ポートの拡大・機体台数の増加を順次行なっていくとのこと。なお、店舗や物件の空きスペースにLUUPポートを設置したいというポートオーナーを募集中。設置費用・維持コストは一切かからないとのことだ。
- Original:https://techable.jp/archives/133384
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口