突然ですが “スマートホーム” を始めることにしました。 “AI” やら “IoT” といった技術を使って、生活が便利になるというやつです。家中の電化製品をスマホ1台で、あるいは声だけで操作できるようになるのです。
いいなぁ〜、便利だなぁ〜だと思いつつ、我が家ではまだ導入していません。スマートスピーカーは持っているし、ロボット掃除機もあるし、最近は“スマートプラグ” なるものも買いましたが、どれもバラバラに使っていて、ちっともスマートではない状態…。原因は自分自身にあります。ズボラなんです。便利になるとはわかっていても、設定するのが面倒で、そのままで放置してしまって…。
でもスマート家電って本来は、人間がラクをするためのモノですよね? 私みたいな人間こそ、スマートホームを始めるべきではないか! そうひらめき、一念発起でこの連載をスタートさせたわけです。
いったい我が家はどうなっていくのか。夢の自堕落生活を実現するまでのアレコレを報告させてください。
■マルチリモコンを購入して、Wi-Fiに接続
スマートホームへの第1歩として購入したのが “マルチリモコン” 。赤外線リモコンで操作できる家電のリモコン機能をまとめて、スマホアプリだけで操作できるようになるという画期的なモノ。取材でも便利さを確認済みだった+Styleの「スマートマルチリモコン」を買いました。
スマートマルチリモコンにはUSBケーブルは同梱されていましたが、ACアダプタはなく、自分で用意する必要がありました。マルチリモコンを電源に接続し、スマホに「+Style」アプリをインストール。アプリでの操作で、マルチリモコンをWi-Fiに接続するわけですが、超簡単でした。実はほぼ同じアプリを使ったことがあったからです。それは中国メーカー製のスマート体組成計を管理するためのアプリでしたが、スマート家電向けアプリはどれも似たり寄ったりなのかもしれませんね。
■マルチリモコンにエアコンを登録してみたが…
我が家でよく使うリモコンは3つ。エアコンとテレビとレコーダー。
まず、エアコンの登録をしようとして、いきなりつまずきました。我が家のリモコンが、アプリのプリセットリストに入っていなかったんです。型番からシリーズ名を調べて、近い仕様の機種なら反応してくれるのではないかと試しましてみましたが、うまくいかず。結局、「手動学習」という方法を使いました。
「手動学習」というのは、リモコンからエアコンに送る“データ”を記憶させる仕組みで、例えば「冷房 24度 風速自動」「暖房 20度 風速3」などと設定して学習させるわけです。で、スマホで操作できるのは学習させたデータだけなので、本来のリモコンのように温度や風速を細かく変えたり、タイマーを起動したりといったことはできません。正直、ガッカリしました。これからマルチリモコンを買う人は、事前に登録したい家電の対応の有無を調べておくべきでしょうね。
■テレビとレコーダーのリモコン登録は大成功!
続いて、テレビとレコーダーを登録してみました。これらは、自分が使っている機種はプリセットされていたので、迷わず登録できました。エアコンが思うように登録できず、やや気分が下がっていたのですが、一気に上がりました。
いままで、テレビを見ていて録画したい番組があったりすると、2つのリモコンを連係して操作していました。マルチリモコンのおかげで、テレビの近くに置いたリモコンを取りに行かなくても、テレビをつけたり、番組表を検索して録画予約をしたり、録画した番組を再生したりできるようになりました。“すごく” ではないですが、“ちょっと” 便利になったかなぁと。
我が家だけかもしれませんが、テレビのリモコンって、しょっちゅう行方不明になるんですよね。スマホでも操作できるようになったので、もう、そんなことであたふたすることはないでしょう。
さて、次の課題は、スマホが手元になくても、声だけでテレビをつけたり消したりできるようにすることです。私が買ったマルチリモコンは「Amazon Alexa」にも「Googleアシスタント」にも対応してます。なので、持っているスマートスピーカーを生かせそうです。では、またお会いしましょう!
[IoTで自堕落生活への道_01]
→エアコン、テレビ、レコーダーをスマホで操作できるもん
>> +Style
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/314116/
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