都内から南へ約180kmの位置にある東京の島。同じ東京でもコンクリートジャングルは一切ない。
あるのは噴火による大地の変化と周囲をぐるりと囲む大海原、希少な野鳥たちのさえずり。
地球を感じ、自然の恩恵と人間の力強さを知ることができる場所、それが東京都三宅島だ。
地球むき出しの島で、噴火の跡地を巡る一泊二日の旅
今号の特集「日本のディープトラベル」に欠かせない、来島するだけでディープトラベルな場所がこの三宅島。東京都の本州から南海上約180kmの場所に位置する“東京都”三宅島は、竹芝桟橋からは船で6時間半ほど、飛行機だと約50分で到着することが可能だ。島の大きさは山手線の内側とほぼ同じ。温暖な気候と海の恵を存分に活かしたマリンレジャーや海の幸で有名。そして何よりも火山島としての雄大な景観は三宅島ならでは。島内各地でジオスポットをみることができる。トラベルプロデューサーの堀さんも「東京都内にこんなところがあるという驚き。島内全域で噴火と自然の再生がみえ、地球が生きているということを体感することができます」と太鼓判を押す。
まさに火山による大地の変化と、豊かな海・自然が共存する場所。生と死を一度に体感することができるので、都会の子供たちにはぜひ訪れてほしい。三宅島での滞在を通して“知る”“遊ぶ”を得ることができ、地球に対する感じ方にも変化が生じるはず。「子供たちにとって、三宅島は忘れられない場所になると思います。ただ遊んで楽しいだけじゃない、特別な気づきを得る場所です」とは前述の堀さん。
ただし、今のwithコロナ時代では観光にも注意が必要。三宅島では「ご来島のガイドライン」を示しており、体調の管理やヒアリング、体温計のチェックほか、3密とならないように各自の行動をお願いするなど『8つのお願いとご協力』を提示している。もし今行くなら 細心の注意を払って、いつも以上に万全な状態と準備で観光するのがマナーだ。コロナが落ち着くまで誌面旅でイメージを膨らませておいて、タイミングが来たら準備万端いざ三宅島へ! も正しい選択。アフターコロナなら、自粛疲れの癒しにもなるはず。
Deep Travel
First day
Tokyo : Miyakejima Island
First day | |
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time | 9:50 |
place | 新鼻新山 |
前日夜に竹芝を出港した大型客船は、翌朝早くに三宅島へと到着する。島内には3箇所港があり、当日の海況等によって到着の場所が異なるが、レンタカーやタクシーを事前予約しておけば港までお迎えに来てくれるので安心。移動手段を得たら、宿泊地の「夕景」に向かってまずはひと休みしよう。
First day | |
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time | 9:00 |
place | 七島展望台 |
まずは展望台の上から地球にご挨拶!
休憩したら、いよいよ本格三宅島観光の開始! まずは雄山の中腹にある「七島展望台」を訪れてみよう。1983年の山腹噴火で形成されたこの場所、天気が良ければ八丈島、御蔵島、神津島、式根島、新島、利島、大島の、伊豆諸島7つの島を眺めることができる。なんと、富士山まで見えることもあるというから驚きだ!
address:阿古地区
First day | |
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time | 9:50 |
place | 新鼻新山 |
TVCM「MAZDA CX-5」のロケ地としても有名!
1983年の噴火時、たった一夜にしてできた火砕丘にして三宅島のシンボリックな場所「新鼻新山(にっぱなしんざん)」。駐車場から目的地までは、木に覆われた緑のトンネルを抜けていくのでそれだけでワクワクする。
address:阿古地区
First day | |
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time | 10:40 |
place | 大路池 |
自然豊かな三宅島を堪能するネイチャーコース!
2500年以上前にできた伊豆諸島最大の淡水湖「大路池(たいろいけ)」。天然記念物アカコッコやイイジマムシクイほか、さまざまな野鳥が生息しているバードウォッチングの聖地。時間が許せば大路池近くにあるスタジイの巨樹、樹齢数百年の「迷子椎(まいごじい)」にも足を運ぼう。
address:坪田地区
First day | |
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time | 12:15 |
place | Terrace cafe Restaurant GIZMO |
食も三宅島の楽しみのひとつ!
初日のランチは「Terrace cafe Restaurant GIZMO」にて。島の素材をふんだんにサンドイッチは美味のひと言! 島のフルーツを使った食後のデザートも見逃せない。テラスや芝の上で食事を楽しめるほか、テイクアウトもOK!
First day | |
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time | 13:45 |
place | 三七山展望台 |
1962年(昭和37年)にできた噴石丘。年号をそのままとって、「三七山(さんしちやま)」と名付けられた。整地された山頂は展望台となっており、黒々とした溶岩とオーシャンブルーの海、抜けるようなスカイブルーの空を一望できる。空と海と大地のコントラストは見応えたっぷり。トイレや休憩施設もあるので、足を楽にしてちょっとひと休みするのも◎。
address:坪田地区
First day | |
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time | 14:05 |
place | ひょうたん山 |
1940年の海底噴火により、大量の溶岩やスコリア(岩滓)などが放出されて、たった22時間で形成されたひょうたん山。元々はふたつの噴石丘が連なったひょうたん状の形をしていたが、海側のひとつが削り取られてしまい、今のような形になった。赤い海岸線(地層)は自然が持つ底知れないパワーを感じる。
address:坪田地区
First day | |
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time | 15:00 |
place | 椎取神社 |
噴火後に新しく建立された鳥居と拝殿
写真に見える「椎取(しいとり)神社」の鳥居と拝殿は、2006年に建て替えられたもの。以前からの拝殿と鳥居は、2000年(平成12年)の山頂噴火による火山灰の泥流に埋もれており、今でも笠木の一部や屋根だけ見ることができる。
address:神着地区
First day | |
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time | 18:30 |
place | 民宿 夕景 |
夕食は本日の宿泊地、民宿 夕景で。地元の鮮魚や野菜を用いたメニューに舌鼓を打とう。獲れたての海の幸に鮮度抜群の島の野菜は、素材だけでご馳走。希望者はテラス前の広場でBBQをすることもできる。夕食の時間は18:30~20:30まで。食後にウッドデッキ&休憩所でひと休みしつつ、他の宿泊者と交流したり展望デッキから夕日を楽しんだりと、思い思いの時間を楽しもう。
First day | |
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time | 20:00 |
place | 伊豆岬灯台 |
まるで絵本から飛び出したかのような灯台&星空
1909年(明治42年)に建造された純白のランプ式無人灯台。岬からは新島や神津島を眺めることができるほか、夕日や夜景のスポットとしても有名。ベンチに座ってぐるりと夜空を見上げれば、そこには星空パノラマが広がる。夕食までの時間に日の入りを楽しんで、夕食後に再び天体観測に訪れるのもおすすめのプラン。レトロな建物と無数の星空が、三宅島のロマンチックな夜を演出してくれる。
address : 伊豆地区
Deep Travel
Second day
Tokyo : Miyakejima Island
Second day | |
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time | 9:35 |
place | 火山体験遊歩道 |
三宅島を知る上で欠かせない場所
たっぷり休んだ2日目の朝は、朝食を食べてチェックアウトを済まし、火山体験遊歩道へ向かおう。ここは1983年(昭和58年)の噴火で阿古地区の一部を飲み込んだ溶岩流の上を散策できる、貴重なジオスポット。溶岩原には旧阿古小・中学校が今も埋没した状態で現存されており、自然の驚異、強さを知ることができる。
address:阿古地区
Second day | |
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time | 10:30 |
place | メガネ岩 |
1643年(寛永20年)の噴火時に、溶岩流で形成された今崎海岸。この海外には波の侵食でできた海の洞窟「海食洞(かいしょくどう」があり、かつてはメガネのような形状だったことから「メガネ岩」と呼ばれていた。岩の間からは沖合10kmのところにある岩礁「大野原島(三本岳)」を見ることができる。足元に十分気をつけて観光しよう。無理や無茶は禁物。
address:阿古地区
Second day | |
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time | 11:00 |
place | 土屋食品&築穴製菓 |
三宅島から再び船に乗って竹芝に戻る前、最後の腹ごしらえはやっぱり島ならではのもので締めくくりたい。「土屋食品(阿古683)」ののり弁は、なんと岩のりをふんだんにつかったもの。蓋を開けたときの磯の香りはそれだけで食欲をそそる。「築穴製菓」のパンもおすすめ。甘味がぎゅっと詰まった菓子パンは頬張った瞬間にとろける味わい。どちらかを島を出る前に食べて、もうひとつを船の中でいただきたい。
address:阿古地区
- Original:https://www.digimonostation.jp/0000128407/
- Source:デジモノステーション
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