スイスにおいて、偽のiPhoneをApple Storeへ持ち込み、本物と交換してもらうという詐欺を働いていた中国人親子に有罪判決が下りました。親子は自分たちは単なる仲介役で、香港にいる元締めの指示に従っていただけだとして、無罪を主張していました。
主犯の息子は3年半の実刑判決
香港から輸入した1,000台以上の偽iPhoneをあえて動作しない状態にし、Apple Storeで「故障した」と主張、新品の本物に交換してもらうという詐欺を行っていた中国人親子が有罪となりました。
34歳の息子(中国籍ですがスイスに20年以上在住)は懲役3年半の実刑判決となり、刑期終了後も7年間はスイスへの入国が禁じられます。
一方56歳の母親は執行猶予付き懲役18カ月の判決を受けました。
被害総額は1億円超え
Appleは親子による詐欺により、100万スイスフラン(約1億1,570万円)の損失を被ったとしています。
スイスの裁判所は今回の詐欺の主犯である息子が受け取った利益は1万スイスフラン(約116万円)程度と見積もっています。被害総額からするとかなり少ない額ですが、香港を拠点とする詐欺グループの活動において重要な役割を果たしていたというのが、今回の3年半という実刑判決の判断基準となった模様です。
犯人逮捕のきっかけとなったのは、スイスの税関で発見された50台の偽iPhoneでした。
Source:Securing Industry via iMore
Photo:Chris Martin/Pixabay
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-305925/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania