パーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社とコニカミノルタ株式会社および神戸市の3者は、事業連携に関する協定を締結。
ICTを活用した多様な就業スタイル創出を目的としたプロジェクトを開始した。
3者で創る「働く場」
神戸市は、人口減少・超高齢化が予測されるなか、人口減少対策として、都市ブランドの向上と人口誘引を目指すプロジェクト「リノベーション・神戸」を2019年9月に始動。
2019年12月には「見違えるようなリノベーションを施し、心おどる駅前空間へ」というコンセプトのもと、「リノベーション・神戸」の第2弾を公表した。
この第2弾では、市西部の3駅(市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅、名谷駅、JR・山陽の垂水駅)を対象に、業務・商業機能、行政機能、文化・子育て環境などを整え、駅周辺の住機能の強化、拠点性の向上を図る。また、職住近接によるゆとりある暮らしを実現すべく、場所や時間にとらわれずはたらくことができる「働く場の創出」も推進していく。
そしてこのたび、3者が連携し「働く場の創出」を推進していく協定が締結された。
これにより、現在企業などで課題となっているICTを活用した生産性向上を目指し、IT技術の普及およびITスキルを持つ人材育成が加速していきそうだ。
IT人材育成から起業支援まで
3者は同連携のもと、ICTを活用した新たな就業支援による働く場の創出、ひいては地域活性化を成し遂げていく。
具体的には、育児や介護などで就業時間に制約があり、通勤時間を短縮して時間を確保したいという人のなかで、ITスキルを習得したい人を対象に人材育成を行という。その結果、ITスキルを習得した人には、企業・行政への派遣・BPOでの就業をサポートするようだ。
また、2019年12月にテンプスタッフと神戸市が開設した職住近接オフィス「ジョブシェアセンター神戸名谷」での就業サポートも行っていく。その後、スキルが向上した人に対しては起業支援を行うなど、それぞれのライフステージに合った「自分らしい働き方」を提供していくとのこと。
そして、業務環境にITツールを取り入れるために、企業・行政などから受託した業務改善にIT技術を活用した電子化・自動化・一元化などを提案していく。このとき、ノンプログラミングツールを利用することで、就業者は業務遂行のなかでITスキルを習得することが可能となるようだ。
3者の連携により、神戸市は職住ともに充実した街へと進化を遂げるかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/134073
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口