韓国警察が、Samsungの有機EL(OLED)製造技術を中国企業へ漏らしたとして、Samsungの技術研究者2名と提携先の取締役1名を逮捕しました。今回、製造技術の漏洩が明らかになったインクジェット印刷技術によるOLED製造の研究開発にSamsungは、過去3年間で100億ウォン(約10億円)を投資しています。
家庭用テレビの製造コスト削減のための技術か
韓国警察は逮捕した2名の技術研究者の身分を明らかにしていませんが、報道によれば彼らは46歳と37歳の上級研究員と、Samsungが過去に提携したことのあるディスプレイ機器メーカーの取締役とのことです。
彼らによる情報漏えいが及ぼす影響に関しアナリストは、「漏えいした技術をOLEDパネル製造に用いれば、家庭用65インチOLED 4Kテレビの製造コストを20%削減出来る」とコメントしています。
インクジェット印刷方式でのOLED製造で他社に先行
Samsungは、情報漏えいが確認されたインクジェット印刷方式でのOLEDパネル製造を、10月に開始予定と報じられています。
「インクジェット印刷方式でのOLEDパネル製造はSamsungだけではなく、日本や台湾の企業も試みているが、Samsungが予定通り10月に製造を開始した場合、(量産出荷という点で)他社に先んじることになる」と、SamMobileが伝えています。
Source:SamMobile
Photo:The Verge
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